火持ち
ひもち
名詞
標準
burning duration (e.g. of charcoal)
文例 · 用例
湯沸は便利で、加之に火持ちがいいところから、聯合軍が浦塩に入つてから、あの界隈の湯沸は段々|購ひ集められて、アメリカあたりへ輸出された。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
『そいつはおばあさま、新にさう云って割って貰はにゃそのまんまぢゃ大き過ぎるで……』『なに、大きいやつを一つくべとくと火持ちがいいで……』 老婆は頑固さうな口調で云った。
— 金田千鶴 『霜』 青空文庫
『火持ちはいいが、なんしろ危ないで……よっぽど気を付けんと火のやうな怖かないものはない……』 老婆は素直に頷づいた。
— 金田千鶴 『霜』 青空文庫
彼らは命に從ひて松火持ちて室を出で、急ぎつとめて迅速に二つの床をしつらひぬ。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
○春霞ながるるなべに青柳の枝くひもちて鶯鳴くも 〔巻十・一八二一〕 作者不詳 春雑歌、作者不詳。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
鶯に親しむため、「尾羽うち触り」などというので、「枝くひもちて」というのと同じ心理に本づくのであろう。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
これを『万葉』の、春がすみ流るるなへに青柳の枝くひもちて鶯なくも (巻十、春雑)青柳の糸の細さを春風に乱れぬ今に見せむ子もがも (同)のごとき歌に比するとき、我々はその相違のあまりにも著しいのに驚かざるを得ぬ。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫
さらにまたその揺らるる枝にとまって体を逆しまにして鳴いている鶯のためには、「枝くひもちて」というごとき感嘆すべき表出が用いられる。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫
作例 · 標準
この炭は火持ちが良いので、バーベキューに最適だ。
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焚き火をするなら、火持ちのする太い薪を選ぶべきだ。
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火持ちが悪く、すぐに燃え尽きてしまう炭は困る。
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