浸す
ひたす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to soak
文例 · 用例
マントルについて一つ不思議な事は、これに浸す薬品がソリウムばかりでもまたセリウムばかりでも一向光らぬ、ただ前者の中に後者のごく微量を加えると、始めてあんな強い光を出す事である。
— 寺田寅彦 『ランプのいろいろ』 青空文庫
河口に湖のようになっている入江の秋水に影を浸すその山の紫をもう一度眺め澄してから翁は山に近付いて行った。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
それは何度通っても新らしい風物と新らしい感慨にいつも自分を浸すのであった。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
海浸す日より棲みゐて、 たゝかひにやぶれし神の、二かしら猛きすがたを、 青々と行衛しられず。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
写真乾板の感光膜をガラスからはがすために特殊の薬液に浸すと膜が伸張して著しいしわができるのであるが、そのしわが場合によっては上記の樹枝状とかなりよく似た形を示すことがある。
— 寺田寅彦 『物理学圏外の物理的現象』 青空文庫
このきたない土瓶からきたない水を湯飲みか何かにくみ出して、それにどっぷりおはぐろ筆を浸す。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
風なく波なく、さしくる潮の、しみじみと砂を浸す音を翁は眼閉じて聴きぬ。
— 国木田独歩 『たき火』 青空文庫
その光線が流れを染めた加減か、岸近い水にちろちろ影を浸す桜のいろが、河底の奥深いところに在るように見える。
— 岡本かの子 『娘』 青空文庫
作例 · 標準
布を水に浸して、汚れを落とした。
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疲れた足を熱い湯に浸すと、とても気持ちがいい。
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パンをスープに浸して食べるのが好きだ。
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標準
to moisten
作例 · 標準
彼女は化粧水をコットンに浸し、顔に優しく当てた。
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芸術家は、キャンバスを深い色彩に浸した。
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雨が大地を浸し、植物は生き生きと輝いた。
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