ねっとり
ねっとり異読 ネットリ
副詞副詞-と動詞-サ変
標準
viscously
文例 · 用例
上等のバタを使うので、出来上りがねっとりしていて些か無気味に感ぜられる。
— 岡本かの子 『異国食餌抄』 青空文庫
」 と、何かさも不平に堪えず、向腹を立てたように言いながら、大出刃の尖で、繊維を掬って、一角のごとく、薄くねっとりと肉を剥がすのが、――遠洋漁業会社と記した、まだ油の新しい、黄色い長提灯の影にひくひくと動く。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
鬢の毛がねっとりと、あの気味の悪いほど、枕に伸びた、長い、ふっくりしたのどへまつわって、それでいて、色が薄りと蒼いんですって。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
しかし森田のねっとりと油の浮いた様な顔は安二郎の頭を絶えず襲って来るのだった。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
「しる市」は白味噌のねっとりした汁を食べさす小さな店であるが、汁のほかに飯も酒も出さず、ただ汁一点張りに商っているややこしい食物屋である。
— 織田作之助 『大阪発見』 青空文庫
むろん山谷を追いだしたのだが、山谷のねっとりと油の浮いたような顔は安二郎の頭を絶えず襲ってきた。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
血とも脂とも判らない微赤いねっとりしたものが一めんに附着していた。
— 田中貢太郎 『狐の手帳』 青空文庫
眼が充血し、黒い皮膚がいくらか蒼ざめて、ねっとりと脂の浮いている顔を、豹一の美しい顔の前へ出すのは恥じられた。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
作例 · 標準
ねっとりとした食感のチーズケーキは、口の中でとろけるようだった。
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暑い夏の夜は、ねっとりとした湿度で寝苦しい。
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彼は、ねっとりと彼女の手を握りしめた。
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