ぬるぬる
ぬるぬる
副詞
標準
文例 · 用例
そして最後の弾が尽きた時に、彼女は自分の額のコメカミから、ぬるぬるとして赤いものが、糸のように引いてくるのを知った。
— 萩原朔太郎 『ウォーソン夫人の黒猫』 青空文庫
ただ感じられるものは、単調にして重苦しく、変化もなく情趣もない、不快なぬるぬるした章句ばかりだ。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
……しかも真中に、ズキリと庖丁目を入れた処が、パクリと赤黒い口を開いて、西施の腹の裂目を曝す…… 中から、ずるずると引出した、長々とある百腸を、巻かして、束ねて、ぬるぬると重ねて、白腸、黄腸と称えて売る。
— 泉鏡花 『茸の舞姫』 青空文庫
誰だって人間なら、汗や垢が、ぬるぬるして気持が悪いなァ同じこった!
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
いるかは黒くてぬるぬるしてゐる。
— 宮沢賢治 『『春と修羅』補遺』 青空文庫
こいつは苔でぬるぬるしてゐる。
— 宮沢賢治 『台川』 青空文庫
そして一郎ははじめに、きのうあの変な鼻のとがった人の上って行った崖の下の、青いぬるぬるした粘土のところを根っこにきめました。
— 宮沢賢治 『風の又三郎』 青空文庫
しゅっこは、はじめに、昨日あの変な鼻の尖った人の上って行った崖の下の、青いぬるぬるした粘土のところを根っこにきめた。
— 宮沢賢治 『さいかち淵』 青空文庫