黙念
もくねん
名詞形容詞-たる副詞-と
標準
silent rumination
文例 · 用例
姉は珠数をもみ/\黙念した。
— 有島武郎 『お末の死』 青空文庫
ほとんど今までこれほどしんけんに考え沈んだことはあるまいと思われるほどに、黙念と長い間沈吟しつづけていましたが、突如!
— へび使い小町 『右門捕物帖』 青空文庫
おめえまで誘い込まれて、ぽかんと口なんぞあけて見とれていたら、根こそぎ鼻毛を抜かれちまうぜ」 しきりとあいきょう者が一日の長を誇って、いやに兄分風を吹かしているのを、右門はくすくすと笑いわらい聞き流しながら、黙念としてしたくの整うのを待ちました。
— 曲芸三人娘 『右門捕物帖』 青空文庫
ご不審のご用向きはなんでござりましょう」 いうこともまたおちついているので、だからすぐにもきき尋ねるだろうと思われたのに、しかし、名人は黙念としてまず鋭い一瞥を与えました。
— 七化け役者 『右門捕物帖』 青空文庫
右門は探索の方針についてなによりの手づるを拾いえたので、前途に輝かしい光明を認めながら、ご苦労ともきのどくだったともなんともいわずに、例のごとく黙念としながら、ぷいと表へ出ていくと、即座に伝六に命じました。
— 南蛮幽霊 『右門捕物帖』 青空文庫
潔く手を引いていろとご命令があった以上は、それに服するよりしかたがねえさ」 いうと、黙念としながら腕をくんで、ややしばしうち沈んでいたようでしたが、ふと見ると、右門のまなこの奥に、かすかなしずくの宿されているのが見えましたものでしたから、気早な伝六にはそれがくやし涙と思われたのでしょう。
— 足のある幽霊 『右門捕物帖』 青空文庫
その三人の姿の上へ、そして四郎五郎左衛門のむくろの上へ、そしてお感慨深げに、黙念と馬上から見守っていられる宰相伊豆守のおしのび姿の上へ、馬首を並べてご警固申し上げている美小姓釆女の前髪姿の上へ、深夜の雪がおやみなく、しんしんと降りそそぎました。
— 千柿の鍔 『右門捕物帖』 青空文庫
ただそのまま、さしうつむいたままで、良久らくの間、起ちも上がらず、身動きもせず、黙念として坐ッていた。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
作例 · 標準
彼は一人で部屋にこもり、過去の出来事を黙念していました。
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静かな夜、窓の外の景色を眺めながら、日々の出来事を黙念する時間を持っています。
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会議で発言を求められましたが、彼はまだ内省と黙念を続けていたいようでした。
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