千重
ちえ
名詞
標準
many layers
文例 · 用例
永久なる眠りも冷酷なる静かさも、なおこのままわが目にとどめ置くことができるならば、千重の嘆きに幾分の慰藉はあるわけなれど、残酷にして浅薄な人間は、それらの希望に何の工夫を費さない。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
※かなり我が高千穂、 かぎりなし千重の波折、 いざ祝げよ日の直射す 海山のい照る宮居を。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
※かなり我が高千穗、 かぎりなし千重の波折、 いざ祝げよ日の直射す 海山のい照る宮居を。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
永久なる眠も冷刻なる靜かさも、猶此儘我が目に留め置くことが出來るならば、千重の嘆きに幾分の慰藉はある譯なれど、殘酷にして淺薄な人間は、それ等の希望に何の工風を費さない。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
當國の領主日置の若殿|忍男の君が、何かの折に幾度か手古奈を垣間見て、常々愼ましき性に似ず身柄忘れての戀衣、千重に八千重に思ひつみ今は忍びかねての、思ひを近く仕ふる媼に打明けた。
— 伊藤左千夫 『古代之少女』 青空文庫
扁舟弄潮兒 扁舟弄潮児、浮沈千重浪 浮沈千重の浪。
— 河上肇 『閉戸閑詠』 青空文庫
彼處にはまた――』夫の伊佐奈今は默しぬ、『かしこには鴎てふ鳥、――青浪に白鳥映り、千重の浪、百千の鴎。
— 蒲原有明 『春鳥集』 青空文庫
嗚呼コーカサス峯高く千重の叢雲むらだちて下界のひゞきやむところ天上の火を奪ひ來し彼のたぐひか青ぐもの 大空翔くる鷲一羽 あらしははげし道遠し。
— 土井晩翠 『天地有情』 青空文庫
作例 · 標準
夜空には、千重の雲が重なり合って幻想的な景色を作り出していた。
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あの画家は、花びらを千重に描き分け、作品に奥行きを与えている。
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彼女の心には千重の想いが去来し、なかなか眠りにつけなかった。
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