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立つ瀬

たつせ
名詞
1
標準
one's position
文例 · 用例
」「何も申しませんから、何卒そう被仰らずにお返しを願います、それでないと私の立つ瀬がないのですから……」と言わせも果てず母は火鉢を横に膝を進めて、「怪しからんことを言うよ、それでは私が今日お前の所から何か持ってでも帰ったと言うのだね、聞き捨てになりませんぞ」と声を高めて乗掛る。
国木田独歩 酒中日記 青空文庫
万一、人々が彼に対して持っているこの印象を我から進んで崩したら、彼は立つ瀬がなくなるのだ。
有島武郎 星座 青空文庫
……君から憎まれたら僕は本当に立つ瀬がないんだ……と彼は私をかき口説くのでした。
渡辺温 遺書に就て 青空文庫
それでは、ハムレットさまの立つ瀬が無くなります。
太宰治 新ハムレット 青空文庫
御存じの烈しい流で、棹の立つ瀬はないですから、綱は二条、染物をしんし張にしたように隙間なく手懸が出来ている。
泉鏡花 薬草取 青空文庫
「そんなに云っておくれだと、なお私は立つ瀬がない。
泉鏡花 照葉狂言 青空文庫
しかも、肝腎の新聞記事に就て一言も触れぬさきに帰られてしまったことは、かえすがえす立つ瀬がなかった。
織田作之助 青春の逆説 青空文庫
それというのも、義務とか責任とかいうことを、まじめに正直に考えておったらば、実際人間の立つ瀬はない。
伊藤左千夫 青空文庫
作例 · 標準
部下のミスを自分の手柄にされては、リーダーとしての私の立つ瀬がない。
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公の場で面目を潰されてしまい、彼はすっかり立つ瀬を失ってしまった。
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せっかくの好意を無下に断られては、紹介した私の立つ瀬も考えてほしい。
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