よそ目
よそめ
名詞
標準
another's eyes
文例 · 用例
例えば藪入やよそ目ながらの愛宕山藪入のまたいで過ぬ凧の糸 など、すべて同じ情趣を歌った佳句であるが、特にその新体風の長詩「春風馬堤曲」の如きは、藪入の季題に托して彼の侘しい子守唄であるところの、遠い時間への懐古的郷愁を咏嘆している。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
なるほど小金井は桜の名所、それで夏の盛りにその堤をのこのこ歩くもよそ目には愚かにみえるだろう、しかしそれはいまだ今の武蔵野の夏の日の光を知らぬ人の話である。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
そのころ四十ばかりになる下男と十二歳になる孫娘と、たった三人、よそ目にはサもさびしそうにまた陰気らしゅう住んでいたが、実際はそうでなかったかもしれない。
— 国木田独歩 『初恋』 青空文庫
2 兄弟はよそ目にも羨しいしい」]程仲よく暮しました。
— 渡辺温 『イワンとイワンの兄』 青空文庫
能はさがらねども、ちからなく、やうやう年|闌けゆけば、身の花も、よそ目の花も失するなり。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
余とエリスとの交際は、この時まではよそ目に見るより清白なりき。
— 森鴎外 『舞姫』 青空文庫
よそ目にもはらはらするようなそこらの日本の子守りと比べて、このシナ婦人のほうに信用のあるのはもっともである。
— 寺田寅彦 『軽井沢』 青空文庫
外国婦人が住んでいてね、私なんぞにゃ朗々としか聞えんが、およそ目には見えんで、各自はその黒髪の毛筋の数ほど、この天地の間に、天女が操る、不可思議な蜘蛛の巣ぐらいはありましょう、恋の糸に、心の情が触れる時、音に出づるかと思うような、微妙な声で、裏若いのが唱う。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
作例 · 標準
よそ目には仲の良い夫婦に見えるが、実はお互いに冷え切っている。
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彼はよそ目を気にせず、自分の信念を貫き通すタイプだ。
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よそ目には何の問題もないように映るが、内情は複雑だった。
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