根無し
ねなし
名詞
標準
rootless
文例 · 用例
アクセントは東京弁だが、大阪と京都の訛りがごっちゃにまじって、根無し草のようなこの娘の放浪を、語っているようだった。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
白洲には砂利が敷いてあって、其の上は廂を以て蔽い、真中は屋根無しでございます。
— 三遊亭圓朝 『後の業平文治』 青空文庫
しかし、もともとが根無し草だから、一時の人気が醒めたらガタ落ちになってしまう。
— 正岡容 『寄席』 青空文庫
上流は近く三十間の距離に在る小屋程もある大きな根無し岩が、此方側即ち左岸に近く立ちはだかって、上に一本の流木を戴いていた。
— 木暮理太郎 『黒部川を遡る』 青空文庫
浴槽の前の小屋ほどもある大きな根無し岩も、洪水の度に位置が変ることがあるという。
— 木暮理太郎 『黒部峡谷』 青空文庫
上り込んで動かないというのでもないし、それに狂気女の根無し言だから、表沙汰にするのも大人気ないとあって、近江屋は出るところへも出られず、見て見ぬ振り、聞いて聞かぬ心で持てあましているうちに、お艶は誰彼の差別なく行人の袂を押えてはこんなことを口走るようになった。
— お茶漬音頭 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
阿Qは屋根無しの車の上に舁ぎあげられ、短い著物の人が幾人も彼と同座して一緒にいた。
— 魯迅 『阿Q正伝』 青空文庫
しかしながら、言い出した拙者の面目、軽々しく世上の根無し言を、この公けの席へ持ち出したとあっては迷惑、それ故、噂は噂として、その噂の中より拙者の見届けた真実だけを申し上げる。
— 慢心和尚の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
根無し草のようにあちこちを転々とする生活を送っている。
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彼の考え方は、根無しで一貫性がない。
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根無しの噂話が広がり、混乱を招いた。
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