軋む
きしむ
動詞-五段-マ行動詞-自動詞
標準
to jar
文例 · 用例
肺の軋む音だと思っていた杳かな犬の遠|吠え。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫
」 ひょろ竹と云われる瘠せたのが、きいきいと軋む声で、「疾に罰が当って、気の違った奴なんか構わねえや。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
…… 手もしびれたか、きゆつと軋む……水口を開けると、茶の間も、框も、だゞつ廣く大きな穴を四角に並べて陰氣である。
— 泉鏡花 『夜釣』 青空文庫
」という声ぎっすりとして、車の輪の軋むがごとく、島野は決する処あって洋杖を持換えた。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
周三は、何と云ふ譯もなく此の音と響とを聞き分けて見やうと思ツて、熟と耳を澄ましてゐると、其の遠い音と響とを消圧して、近く、邸内の馬車廻の砂利に軋む馬車の轍の音がする。
— 三島霜川 『平民の娘』 青空文庫
何を製造するのか、間断なし軋むでゐる車輪の響は、戸外に立つ人の耳を聾せんばかりだ。
— 三島霜川 『虚弱』 青空文庫
彼岸桜がようやく咲きかけた時分で、陽気はまだ寒く、前の狭い通りの石畳に、後歯の軋む音がして、もうお座敷へ出て行く芸者もあった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
山の手の屋敷町にあるMの家は、募つてくる夜の寒さに軋む雨戸の音さへ身に染む程の靜けさで、殊に主屋と離れたMの書齋は、家人との交渉もなく、思ひのままに話は進むのです。
— 南部修太郎 『S中尉の話』 青空文庫
作例 · 標準
油が切れているのか、ドアを開けるたびに蝶番がキィキィと高く軋む。
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「うわっ、この椅子、今にも壊れそうに軋むよ」「それアンティークだから、座る時は気をつけて。」
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冷え込みが厳しい朝は、家の建材が収縮して、どこからか家鳴りのように軋む音がする。
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過密なスケジュールで心身ともに軋むような毎日だが、今は踏ん張るしかない。
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