不公正
ふこうせい
名詞形容動詞
標準
injustice
文例 · 用例
然るに公家一味の者の外は、空しく恩賞の不公正を恨み、本国に帰って行く。
— 菊池寛 『四条畷の戦』 青空文庫
五年の功を積んだ晴れの日の名誉感が傷ついただけでなく、不公正への憤懣があった。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
従つて今度出た「惜みなく愛は奪ふ」は武郎君が五ヶ年の心血を注いで、その思想上の頂点を為すものと言はれてゐるだけに、決して同一の不公正が行はれはすまいと思ひながらも、又一方にはなほその懸念がないでもない。
— 宮原晃一郎 『愛人と厭人』 青空文庫
そしてこれらの条件がよいかまたは悪いかによって、国家の収入が充分となりまたは不充分となるのみでなく、また個人が公正に取扱われるかまたは不公正に取扱われるかの結果が生じてくる。
— ELEMENTS D'ECONOMIE POLITIQUE PURE OU THEORIE DE LA RICHESSE SOCIALE 『純粋経済学要論』 青空文庫
すなわち各人の負担が公正になされるか、または不公正のためにある者が犠牲に供せられ、他の者が特権を得ているかの結果が起る。
— ELEMENTS D'ECONOMIE POLITIQUE PURE OU THEORIE DE LA RICHESSE SOCIALE 『純粋経済学要論』 青空文庫
第二十五章 植民地貿易について(一一八)アダム・スミスは、その植民地貿易に関する考察において、最も十分に、自由貿易の利益、及び植民地が母国によりその生産物を最も高価な市場で売り、その製造品及び必要品を最も低廉な市場で買うことを妨げられるに当り蒙る不公正を説明した。
— PRINCIPLES OF POLITICAL ECONOMY AND TAXATION 『経済学及び課税の諸原理』 青空文庫
』 しかしながら彼れの主題のこの部分は、彼が植民地に対するこの制度の不公正を説明している場合の如くに明瞭にかつ確然と取扱われていないのである。
— PRINCIPLES OF POLITICAL ECONOMY AND TAXATION 『経済学及び課税の諸原理』 青空文庫
今日小売商の没落は単に社会的不公正があるがためばかりではない。
— 相馬愛蔵 『私の小売商道』 青空文庫