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心付け

こころづけ
名詞
1
標準
gratuity
文例 · 用例
――処をこの度の文づかい、泥に潜った閉門中、ただおおせつけの嬉しさに、うかうかと出て参ったが、心付けば、早や鰭の下がくすぽったい。
泉鏡花 夜叉ヶ池 青空文庫
洒落れたお弁当が食べられ、なにがしかずつ心付けの銭さえ貰えるこの手伝いの役は彼を悦ばした。
岡本かの子 食魔 青空文庫
――老人にお教へ下さると云うではなけれど、絵図面が事の起因ゆえ、土地に縁があろうと思えば、もしや、この明神に念願を掛けたらば――と貴女がお心付け下された。
泉鏡花 白金之絵図 青空文庫
学園に勤めていれば月給は僅かでも、教職員の舎宅や住家の庭の面倒を見ても心付けは貰えたし、裕福な家からの通学生は馴染の学園の園芸手を自宅に呼び招いて仕事をさして呉れた。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
そんなことは一二度に過ぎなかったのだけれど、そのときアンリーから心付けを貰った配達夫はその後も自分で絵葉書を買って配達壜に結びつけお京さんの好意だといって心付けを貰った。
岡本かの子 豆腐買い 青空文庫
万事粗略のないようにと仰せられまして、私共にまで御心付けを……」「……ヘヘイ。
夢野久作 斬られたさに 青空文庫
……これ程の心付けをするとあれば余程の路用を持っているに違いない。
夢野久作 斬られたさに 青空文庫
彼の馬十が覗きしものにかあらむと心付けば、今更におぞましさ限り無く、身内に汗ばむ心地しつ。
夢野久作 白くれない 青空文庫