訃音
ふおん異読 ふいん
名詞
標準
report of a death
文例 · 用例
その後|間もなく、ちやうど三|浦三|崎の宿屋に滯在中に訃音に接した時、私はまだあまりにまざまざしいその折の印象を思ひ出させられるだけに、哀悼の氣持も一そう痛切だつた。
— 南部修太郎 『文壇球突物語』 青空文庫
」「訃音がありましたよ。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
小林蹴月君も訃音におどろかされて駈け付け、左の短尺を霊前に供えられる。
— ――甲字楼日記の一節―― 『叔父と甥と』 青空文庫
今日ではあまり用をなさないので、私も殆ど忘れていたが、今や先生の訃音を聞くと同時に、俄にかの字書を思い出して、塵埃を掃いて出して見た。
— 岡本綺堂 『一日一筆』 青空文庫
知る人の訃音に接して悲まぬ人はない。
— 石川啄木 『悲しき思出』 青空文庫
年末から新年へかけて新聞紙でよく名士の訃音が頻繁に報ぜられることがある。
— 寺田寅彦 『藤の実』 青空文庫
五 女史の訃音 それより数日を経て翌二十年五月二十五日公判開廷の際には、あたかも健康回復の期にありて、頭髪|悉く抜け落ち、薬罐頭の醜さは人に見らるるも恥かしき思いなりしが、後にて聞けば妾の親愛なる富井於菟女史は、この時|娑婆にありて妾と同病に罹り、薬石効なく遂に冥府の人となりけるなり。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
先生の訃音が一度伝われば、東都の新紙は異口同音に哀悼の意を表し、一斉に先生が俳壇における偉業を讃した。
— 伊藤左千夫 『正岡子規君』 青空文庫
作例 · 標準
恩師の訃音に接し、深い悲しみとともに当時の思い出が蘇ってきた。
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遠方に住む親戚から突然の訃音が届き、急いで帰省の準備を整えた。
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著名な作家の訃音が報じられると、SNS上には追悼のメッセージが溢れた。
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