逃げ口上
にげこうじょう
名詞
標準
excuse
文例 · 用例
それに、月末だつてもう近いんだし、何もそんなあつてもなくつてもいい壁掛なんかを今お買ひになることないぢやありませんか」「分らないなア、仕事に使ふんだつて‥‥」「よして頂戴、そんな逃げ口上は‥‥」 と、妻は強く夫の詞を遮りながら、眼の前の更紗模樣に侮蔑的な視線を投げた。
— 南部修太郎 『畫家とセリセリス』 青空文庫
」「いゝえ‥‥」「直子さん、なかなか逃げ口上がうまくなつた」「あらア、あんな厭味なこと‥‥」「まア、何でもいゝさ、この儘どつかへ行つてしまひたいナ」「えゝ‥‥」「行つてもいゝ?
— 林芙美子 『「リラ」の女達』 青空文庫
況んやステーション・ホテルでボーイに金を呉れて十四号室へ案内をさせてから後の奇々怪々な行動を見たら、誰でもてっきり犯人と認めるのが当り前で、決して私の逃げ口上でもなければ、負け惜しみでも何でもないという自信を今でも持っているのである。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
ドウセ無責任と無智をサラケ出した逃げ口上だがね。
— 夢野久作 『爆弾太平記』 青空文庫
それと同時に、舞台監督としての自分は、作者としての自分に可笑しいほどの気の毒さを感じ、しかも、それは、どうしやうもないといふ自暴自棄に似た逃げ口上をさへ用意してゐるのである。
— 岸田國士 『幕が下りて』 青空文庫
これは大方、兄弟グルで仕組んだ逃げ口上でしょう、と、衣子に問いつめられて、種則の返答が、「いゝえ、然し一人前の男だなんて、とんでもないことですよ。
— ――ゴロー三船とマゴコロの手記―― 『ジロリの女』 青空文庫
しかし私達の要求は殆ど学校当局にはきき入れてもらえず職員会議で一応相談の上という逃げ口上ですべて校長の独断で事ははこばれた。
— 久坂葉子 『灰色の記憶』 青空文庫
貧しい親類の一人が、あれはあの若い騎士のふざけた逃げ口上だったのかもしれない、それにあの気まぐれなもの憂さこそ、ああいう陰気な人柄にはぴったりするように思える、と思いきって言いだした。
— ある旅人の話 『幽霊花婿』 青空文庫
作例 · 標準
「急用を思い出した」という分かりやすい逃げ口上で、彼は会議を中退した。
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失敗を指摘された課長は、見苦しい逃げ口上を並べて責任を部下に押し付けた。
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約束を破った言い訳として、彼は体調不良を理由にする逃げ口上を使った。
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