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田麩

でんぶ
名詞
1
標準
fish floss
文例 · 用例
すぐ駅の俥を雇って町中を曳かれて行くと、ほのぼの明けの靄の中から大きな山葵漬の看板や鯛のでんぶの看板がのそっと額の上に現われて来る。
岡本かの子 東海道五十三次 青空文庫
読者知るや、さんが、オムレツを啣んで、あゝ、うまい、と嘆じ、冴返る身に沁々とほつき貝と、芥川さんが詠じて以来、――東京府の心ある女連は、東北へ旅行する亭主の為に鰹のでんぶと、焼海苔と、梅干と、氷砂糖を調へることを、陰膳とゝもに忘れない事に成つた。
泉鏡太郎 十和田湖 青空文庫
そのでんぶ、焼海苔など称ふるものをしたゝか入れた大バスケツトがあるゆゑんである。
泉鏡太郎 十和田湖 青空文庫
――實は其の以前に、小山内さんが一寸歸京で、同行だつた御容色よしの同夫人、とめ子さんがお心入の、大阪遠來の銘酒、白鷹の然も黒松を、四合罎に取分けて、バスケツトとも言はず外套にあたゝめたのを取出して、所帶持は苦しくつてもこゝらが重寶の、おかゝのでんぶの蓋ものを開けて、さあ、飮るぞ!
泉鏡太郎 雨ふり 青空文庫
」とさきばしつて、大船のサンドヰツチ、國府津の鯛飯、山北の鮎の鮓と、そればつかりを當にして、皆買つて食べるつもりの、足柄に縁のありさうな山のかみは、おかゝのでんぶを詰らなさうに覗きながら、バスケツトに凭れて弱つて居る。
泉鏡太郎 雨ふり 青空文庫
卑しい事を言うようだが、其日の弁当の菜は母の手製の鰹節でんぶで、私も好きだが、ポチの大好きな物だったから、我慢して半分以上残したのが、チャンと弁当箱に入っている。
二葉亭四迷 平凡 青空文庫
塩昆布、キャラ蕗、芹の味噌漬、小魚や三度豆の佃煮、でんぶ、鰹節などですが、豆をあまく煮つめたものなども、意外に歓迎されます。
石川欣一 山を思う 青空文庫
でんぶ」「でんぶ」「でんぶ」「でんぶ」 山の峡や、湖面に打浸された山脚の山から、海嘯のように音が起って来ました。
弁信の巻 大菩薩峠 青空文庫
作例 · 標準
お弁当のご飯の上に、ピンク色の田麩が可愛らしく盛り付けられていた。
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ちらし寿司には、甘辛い田麩が欠かせない具材だ。
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子供の頃、田麩をそのまま食べるのが好きだった。
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ウィキペディア

田麩(でんぶ)は、魚肉または畜肉加工品のひとつ。佃煮の一種。

出典: 田麩 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0