臀部
でんぶ
名詞
標準
buttocks
文例 · 用例
肩尖、膝頭、臀部、あたま――翁の眼中、一々、その凸所の形に似通う山の姿が触覚より視覚へ通じ影像となって浮んで来た。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
」「私にはまだよく馬が動きません」「活きてるものの動かないという法があるものか」「臀部を引っ撲け引っ撲け」 奴は苦笑いしつつ、「そんなことを言ったっていけません。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
そのうちに、ものを蕩かして水と化するこの器の力で、悟空の臀部のほうがそろそろ柔らかくなりはじめたが、それでも彼はただ妖怪に捕えられた師父の身の上ばかりを気遣っていたらしい。
— ―沙門悟浄の手記― 『悟浄歎異』 青空文庫
半ば臀部は溶けかかりながら、苦心|惨憺の末、ついに耳の中から金箍棒を取出して鋼鑚に変え、金竜の角の上に孔を穿ち、身を芥子粒に変じてその孔に潜み、金竜に角を引抜かせたのである。
— ―沙門悟浄の手記― 『悟浄歎異』 青空文庫
彼女はロンドンの大抵の女のように痩せて堅そうな体付きをして居るが、腰の短な細いくびれから臀部の円く膨れた辺りにスマートな女らしさをしっかりと保って居る。
— 岡本かの子 『決闘場』 青空文庫
童が髪に燃えつきて仏の如く透徹らしめ、またしばし、輝かす、ふくらかに臀部の円みの滑りよく、白く、冷たき肉づきを、銀のうぶ毛を。
— 北原白秋 『畑の祭』 青空文庫
帰ろうとして外へ出た時、顔を黒く隈どり、腰布のうしろを捲上げて臀部の入墨をあらわした一人の男が進み出て、妙な踊をして見せ、小刀を空高く投上げて、それを見事に受けとめて見せた。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
但し面部と臀部のみ鮮かなる紅色(桃色に近し)を呈す。
— 中島敦 『河馬』 青空文庫
作例 · 標準
長時間座っていると、臀部が痛くなることがある。
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マッサージ師が、疲れた臀部の筋肉を丁寧にほぐしてくれた。
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転んで臀部を強打し、しばらく立ち上がることができなかった。
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