核質
かくしつ
名詞
標準
nucleoplasm
文例 · 用例
結核質に加えて――。
— 大倉※子 『美人鷹匠』 青空文庫
かくしつゝ神の子どもは、悉くまひのぼれば、うらゝかに懶き空に、滿ちわたる輕き空氣は、左右縦に横に、こまやかに振動しつゝ、畑打の耳|※りて、響は止まず。
— 長塚節 『長塚節歌集 中』 青空文庫
にたりと笑って、忠義するはこの時とばかり、屋敷の奥へ注進に駈け込んでいったその隙を狙いながら、退屈男達三人はすばやく身をかくしつつ、邸内深くの繁みの中に忍び入りました。
— 日光に現れた退屈男 『旗本退屈男 第八話』 青空文庫
年ごろよく具しつる人々(共イ)なむわかれ難く思ひてその日頻にとかくしつゝのゝしるうちに夜更けぬ。
— 紀貫之 『土佐日記』 青空文庫
仁和寺に、慈尊院の大藏卿隆曉法印といふ人、かくしつゝ、かずしらず死ぬることをかなしみて、ひじりをあまたかたらひつゝ、その死首の見ゆるごとに、額に阿字を書きて、縁をむすばしむるわざをなむせられける。
— 鴨長明 『方丈記』 青空文庫
此国の憲法は彼等を逐ふ力無し、まして選挙権なきわれわれ大多数の貧しき平民の力にては……かくしつつ、年毎に、われわれの正義と愛、われわれの血と汗、われわれの自由と幸福は最も臭く醜き彼等|駄獣の群に寝藁の如く踏みにじらる……或年の夏米の値の例なくも昂りければ、わが貧しき十人の家族は麦を食らふ。
— 與謝野晶子 『晶子詩篇全集』 青空文庫
不慮の災いからして遂に夭折すべき運命にとらわれてしまった不幸な弟、いたわしいこの小さな魂の所有者が我儘も病苦もさして訴えず、ギーギー鳴る竹の寝台に横たわっているのを見て、母はにじみ出る涙をかくしつつ弟を慰め、一日を十年の様な心持で愛撫しいとおしみつつ最後の日に近づいてゆくのであった。
— 杉田久女 『梟啼く』 青空文庫
……地を惜しとこそ、我が汝兄の命かくしつれと詔り直せども、猶其悪態不止而転。
— 折口信夫 『言語の用語例の推移』 青空文庫
作例 · 標準
細胞の核内にある核質は、生命活動の重要な部分を担っている。
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顕微鏡で観察すると、核質が染色液で鮮やかに染まるのが見える。
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「核質に異常が見られる場合、染色体にも影響が出る可能性があります」
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