転地
てんち
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
change of air
文例 · 用例
肺結核でそこに転地しているある人を見舞いに行って一晩泊まった時がちょうど旧暦の盆の幾日かであった。
— 寺田寅彦 『田園雑感』 青空文庫
二時間目事件が学校内の雑多な評判のなかからすつかり消えた頃、神経衰弱で東北の方へ転地して居た溝口先生が、なくなられたと学校へ聞えて来ました。
— 岡本かの子 『ある男の死』 青空文庫
帰ってみると彼の郷里ではチフスが流行していたので家族とともに五マイル離れた Tofts へ転地し、父のレーリー卿がただ一人 Terling に止まっていた。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
病後の冬休みにはイタリアへ転地し、フロレンス近くのバルフォーア家の別荘に落着いた。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
その以前には一週間くらい泊りがけで出かける事にしていたが、そうするときっときまったように誰かが転地先で病気をした。
— 寺田寅彦 『小さな出来事』 青空文庫
……しかしこんな考えは孤独にするな」「俺は君がそのうちに転地でもするような気になるといいと思うな。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫
大学の二年から三年にあがった夏休みの帰省中に病を得て一年間休学したが、その期間にもずっと須崎の浜へ転地していたために紅葉の盛りは見そこなった。
— 寺田寅彦 『庭の追憶』 青空文庫
先月私が伊豆の転地先から帰つて来ると藤浪君が留守中のことを話した。
— 平出修 『二黒の巳』 青空文庫
作例 · 標準
長引く夏風邪の静養のため、空気が綺麗で涼しい高原の別荘へ転地することにした。
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医師から転地療養を勧められた祖父は、海辺の温泉街に移り住んでからみるみる元気になった。
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都会の喧騒を離れた転地先での生活は、ストレスで疲弊した私の心を穏やかに癒してくれた。
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