更け
ふけ
名詞名詞-接尾辞頻度ランク #30804 · 青空 0 例
標準
growing late
文例 · 用例
月天心貧しき町を通りけり 月が天心にかかっているのは、夜が既に遅く更けたのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
我を厭ふ隣家寒夜に鍋を鳴らす 霜に更ける冬の夜、遅く更けた燈火の下で書き物などしているのだろう。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
とある雨の夜、父は他所の宴会に招かれて更けるまで帰らず、離れの十畳はしんとして鉄瓶のたぎる音のみ冴える。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
更くる夜 内海誓一郎に毎晩々々、夜が更けると、近所の湯屋の 水汲む音がきこえます。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
衣類を失つた人々が秋が更けても白地の單衣の重ね着の袖を雨にしめらせながら街を歩いてゐた。
— 岡本かの子 『秋雨の追憶』 青空文庫
夏麻挽く、海上潟の、沖つ州に、船は停めむ、さ夜更けにけり。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
傍には可愛き兒の寐姿みゆ、膝の上には無情の君よ我れを打捨て給ふかと、殿の御聲あり/\聞えて、外面には良人や戻らん更けたる月に霜さむし、たとへば我が良人今此處に戻らせ給ふとも、我れは恥かしさに面あかみて此膝なる文を取かくすべきか、恥づるは心の疚しければなり、何かは隱さん。
— 樋口一葉 『軒もる月』 青空文庫
夕刊売りが問題の夜更けに問題のアパート階上の洗面場で怪しい男の手を洗っているのを見たという証言のあたりから、記者席の真犯人に観客の注意が当然集注されるから、従ってその時に真犯人は真に真犯人であるらしい挙動をして観客に見せなければならないこと勿論である。
— 寺田寅彦 『初冬の日記から』 青空文庫
作例 · 標準
夜が更けるにつれて、街の通りは静かになった。
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