吻
ふん
名詞頻度ランク #9671 · 青空 192 例
標準
proboscis
文例 · 用例
そして今でも生徒の校長を悪く思つてるらしい口吻を聞付けた時には、「人間といふものは外だけをみて分るものぢやない、君達でも仮りに継母を持つてゐるとしたら学校に来てゐても思ふやうに勉強が出来まい」と何時もその言葉を反覆した。
— 中原中也 『校長』 青空文庫
いかなればまた愁ひ疲れてやさしく抱かれ接吻する者の家に歸らん。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
座席に肩を寄りそひて接吻するみ手を借したまへや。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
又は、それこそ、「社會の一員」として、仔細らしい顏をし、世間の大人の口吻を猿眞似して、大人の生活の要らざる手助けに努めるのがいいのか。
— 太宰治 『諸君の位置』 青空文庫
このような種類の機微な吻合がしばしば繰り返されて、そしてその事が誇大視された結果としていわゆる厄年の説が生れたと見るべき理由が無いでもない。
— 寺田寅彦 『厄年と etc.』 青空文庫
「このようにヨーロッパとアメリカとが虚空を距てて睦まじく接吻するようになったのは科学の力の最も詩的な表現である」と。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
そこで二人はすつかり仲好しになり、互に「兄弟」と呼んで抱擁し、髯面をつけて接吻さへする。
— 萩原朔太郎 『酒に就いて』 青空文庫
醉つて見知らぬ男と友人になつたり、兄弟と呼んで接吻した醉漢は、朝になつて百度も唾を吐いて嗽ひをする。
— 萩原朔太郎 『酒に就いて』 青空文庫