曹司
ぞうし
名詞
標準
palace room for government officials or ladies in waiting
文例 · 用例
明治の聖代の今日だって、犬塚信乃だの犬飼現八だの、八郎御曹司為朝だの朝比奈三郎だの、白縫姫だの楠こまひめだののような人は、どうも見当りません。
— 幸田露伴 『馬琴の小説とその当時の実社会』 青空文庫
それで弘徽殿が尚侍の曹司になっていた。
— 榊 『源氏物語』 青空文庫
貴族の御曹司に相違ない。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
水戸家の御曹司光圀様、明の亡命大学者、朱舜水先生に守られていたでは、どんな野郎にだって歯は立つめえ」 やがて帰って来た南蛮屋。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
時の帝の中宮、後に建禮門院と申せしは、入道が第四の女なりしかば、此夜の盛宴に漏れ給はず、册ける女房曹司は皆々晴の衣裳に奇羅を競ひ、六宮の粉黛何れ劣らず粧を凝らして、花にはあらで得ならぬ匂ひ、そよ吹く風毎に素袍の袖を掠むれば、末座に竝み居る若侍等の亂れもせぬ衣髮をつくろふも可笑し。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
老女は男の容姿を暫し眺め居たりしが微笑みながら、『扨も笑止の事も有るものかな、西八條を出づる時、色清げなる人の妾を捉へて同じ事を問はれしが、あれは横笛とて近き頃|御室の郷より曹司しに見えし者なれば、知る人なきも理にこそ、御身は名を聞いて何にし給ふ』。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
路傍の柳は折る人の心に任せ、野路の花は摘む主常ならず、數多き女房曹司の中に、いはば萍の浮世の風に任する一女子の身、今日は何れの汀に留まりて、明日は何處の岸に吹かれやせん。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
『否、さるものには候はず、御所の曹司に横笛と申すもの、聞けば御室わたりの郷家の娘なりとの事』。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
作例 · 標準
平安時代の貴族たちは、宮中の曹司で政務を執り行った。
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典薬寮の曹司には、様々な生薬が保管されていた。
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侍女たちは、曹司で主人の身の回りの世話をしていた。
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標準
room inside a palace or private estate allocated to employees
作例 · 標準
大奥の曹司では、女官たちが日々の業務に励んでいた。
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藩主の屋敷には、家臣のための曹司が設けられていた。
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曹司は、身分の低い者たちの居住空間としても使われた。
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標準
boarding house for trainee administrators (ritsuryō period)
作例 · 標準
律令時代の学生は、曹司で学問に励み、官僚を目指した。
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曹司での共同生活は、若き官僚候補たちを育んだ。
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地方から上京した者は、まず曹司に入って勉学に励んだ。
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ウィキペディア
曹司(ぞうし/そうし)とは、局(つぼね)とも呼び、官司の庁舎もしくは官司の建物の一部や部屋のこと。前者(官司の庁舎)の意味において庁とも同義とされ、両者を合わせて「曹司庁」とも称された。儀式や政務の場所、詰所として用いられた。
出典: 曹司 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0