読み違え
よみちがえ
名詞
標準
misreading
文例 · 用例
ノートを控えている他の仲間から、それではあんまりちがうようだがと注意されて読み違えたことに気がつくと、顔をまっかにして非常に恥じておどおどする。
— 寺田寅彦 『花物語』 青空文庫
そればかりでなく、わたしは先月坪田譲治氏の「お化けの世界」を、まんまと読み違えて、途方もない非情な言葉を放つてしまつた。
— 牧野信一 『浪曼的月評』 青空文庫
それにしても両国の坂本公園を態と読み違えた風をして坂本と云う人は知らないなどと、空々しい事を書いて来るとは何と奸智に長けた奴だろう。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
敵を殪すにはいかなる手段方法をも用いる、嘘をついてもかまわぬというは、優勝劣敗あるいは生存競争ということを読み違えていると言わなければならぬ。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
ことに世代が違うと、何の迷いもなしに新しく読み違えて出発する。
— 中井正一 『言語は生きている』 青空文庫
こんな言葉の読み違えられる、断層のようなもののある時代、この雰囲気から「段階」なる言葉、「角度」などの言葉が新しく用いられ、やがて「原子力時代」「機械時代」の「エージ」の意味も又意味をもって来るかのようである。
— 中井正一 『言語は生きている』 青空文庫
Subject subject, Subjekt, sujet なる言葉は、明治以来「主観」と訳されていたが、この言葉を辿って見ると、この言葉の原語自身が、とんでもなく、すでに読み違えられて来ているらしいのである。
— 中井正一 『言語は生きている』 青空文庫
ブルックハルトが、最初の近代人的王と呼んだ十三世紀のフリードリッヒ二世の臣下であるトーマス・アクィナスでは、ようやく意味が読み違えられはじめて、subiectum はそれ自体に内在する固有の受け身の(機)(passio)原因となる。
— 中井正一 『言語は生きている』 青空文庫
作例 · 標準
彼の指示内容に対する読み違えが、今回の混乱と作業の遅延の根本原因だ。
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検査結果のわずかな読み違えによって、誤った診断が下されてしまった。
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重要な書類の数字の読み違えは、時として重大な経営判断のミスにつながることがある。
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