凡事
ぼんじ
名詞
標準
reasonable thing
文例 · 用例
いずれも平凡と云えば平凡のことであるが、この平凡事を忘れているために大きな損をしている人は現在の世間にでも存外多いらしい。
— 寺田寅彦 『徒然草の鑑賞』 青空文庫
また人生の秘機を探るのは、必ずしもそうした稀な場合のみでなく、日常生活の平凡事中にいくらもそういう機会が待っていることは心得置くべきことだと思います。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
それは反動的でなく、日常生活の現実している平凡事を、その平凡事として楽しんでいる。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
新しい生活にはいつてから漸く一月ほどの間に經驗したこの二つは、日常生活の平凡事ながら、あるひはそれ故にこそ一層、駿介の心に沁みた。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
彼は世間の垢じみた生活の大人たちのやうに、これらの「平凡事」に對して、不感症であることは到底出來なかつた。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
午後、樹明来庵、玄米茶をのんで話す外なかつたけれど、明るい顔を見てうれしかつた、知足安分、この平凡事を君にすゝめる、すゝめなければならない。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
人生には平凡事のなかにもそういうような時がある。
— 宮本百合子 『これから結婚する人の心持』 青空文庫
「田舎教師」で花袋が自然と人事とを見ているあの日常性、平凡事へこまかに向けられている人生的な目差し、周囲に対して激しく挑んでゆこうとする心を、終局には武蔵野の野末にこめる霧のなかへ溶し遣るような日本の伝統的な諦観の情緒。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
作例 · 標準
彼は日々の挨拶や整理整頓といった、凡事をおろそかにしない。
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何か特別なことをするのではなく、ただ凡事を淡々と繰り返すことが大切だ。
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凡事を笑う者は、いずれ大きな仕事でつまずくことになるだろう。
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