反語
はんご
名詞
標準
irony
文例 · 用例
化物屋敷の一件以来、おそらくは『面白いの家』という言葉などが、一種の反語として家族中に流行し、すべての不潔の家、陰気な家などを指す代名詞になったであろう。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
話が餘事にそれたが、最後に、別れる時、前言の一切を取り消すやうな反語の調子で、彼は印象強く次の言語を繰返した。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
」 しかしその言葉は、限りなき友情を示す反語によつて語られてゐた。
— 萩原朔太郎 『田端に居た頃』 青空文庫
―― これは反語のやうにもあるひはさうでないやうにも話された。
— 梶井基次郎 『淺見淵君に就いて』 青空文庫
感情の表現にはむしろ反語か、遠廻しの象徴の言葉を使った。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
佐渡は寝たかよ灯が見えぬというのは、起きていたら灯が見えるという反語なのだから、灯が見える筈だね。
— 太宰治 『佐渡』 青空文庫
(彼は常にさうした辛辣な反語を好んだ。
— 萩原朔太郎 『ニイチェに就いての雑感』 青空文庫
けだし科学は、詩的精神の最も大胆な反語であって、その否定するところのものから、逆に他の「夢」を創ろうとするのである。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
作例 · 標準
彼の言葉は反語的で、真意を理解するのが難しかった。
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「よくやったな」と反語で彼を責めた。
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文学作品では、反語が表現を豊かにするために使われる。
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標準
rhetorical question
作例 · 標準
先生は生徒たちに、答えを求めない反語を投げかけた。
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「誰がそんなことを信じるものか」と彼は反語で語気を強めた。
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彼のスピーチには、聴衆の心に訴えかける反語が巧みに織り込まれていた。
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ウィキペディア
反語(はんご)は、修辞法の1つ。大きく分けて、2つの意味を持つ。話者の意図していることをわざと疑問文で述べる。断定を強調する効果がある。英語の「rhetorical question」を直訳して「修辞的疑問文」と言われることもある。 文の肯否が逆になる場合 誰がそんなことをするのか? (誰もしない) それが何になろうか? (何もならない) どこにこれを持っている人がいるか? (ここにしかない) なぜこれがここにあるのか? (ここにあるはずがない) 読んでいないのはどの本か? (全部読んでいる) いつまでそんなことをするのか?(終わらせる時はとっくに過ぎている) どうすればいいのか?(何もできない、思いつかない) 文の肯否が逆にならない場合 どれほど多いことか? (非常に多い) 誰がしたのか? (もちろんあいつだ) なぜ人を助けるのか? (当然のことだ) 誰に口きいてんだ?(俺しかいないだろ) あえて、本当に表したいこととは反対のことを述べる。揶揄、皮肉、嫌みを目的として用いられることが多い。話者(書き手)がこの意味での反語を意図しているのか、それとも真意で言っているのかは文脈による。この意味での反語はイロニーもしくはアイロニー の訳語とされる。 あなたは頭がよろしいのですね(あなたはバカだ) おもしろいですね(つまらない) 今更全然怒ってません(今でも怒ってます) 立派な格好をしてる(みすぼらしい) ずいぶん早く終わるんですね(ずいぶん時間がかかる)
出典: 反語 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0