騙し
だまし
名詞頻度ランク #13815 · 青空 32 例
標準
deceiving
文例 · 用例
或いは又、孫のハアモニカを、爺に借せと騙して取上げ、こっそり裏口から抜け出し、あたふた此所へやって来たというような感じでありました。
— 太宰治 『老ハイデルベルヒ』 青空文庫
甘く仕事をしてしまつたのであるから、そつと落ちついて村に居てくれゝばなんでもないのであつたんだにと思ふと、町の地獄女に引つかかつて、自分までを騙して、気をぬく為めだと云つて茶屋酒なんぞを飲んであるいた為うちが肝癪に障つて来るのであつた。
— 平出修 『夜烏』 青空文庫
「あたしたちのことを※」「そんなに吃驚するところを見ると、お前は僕迄騙していたつもりらしいが、実を云えば、僕なんか、或はお前たち自身よりも、もっと早くお前たちの今日を気がついていたかも知れないのだ。
— ――夫婦哲学―― 『花嫁の訂正』 青空文庫
まんまと医者を騙した武士は、一人になるとぺろりと舌を出して呟いた。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
」 さうはいふものの、心の善良な医者を騙したことは、何故か武士の心を寂しくした。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
「女には金もかかっているだろうが、お前さんも小八を騙した弱みもあるだろう、諦めて女を小八にやったらどうだな」「亡者を抱えて客を騙すなぞとは、そりゃ、小八さんの云いがかりじゃ、私は正道な道を踏んでいる宿屋家業の者じゃ」と、主翁は云った。
— 田中貢太郎 『立山の亡者宿』 青空文庫
灯の煌めくときは周囲の夜闇を深夜のように圧し黒め、消ゆるときは一色の闇の中にも川―河岸―空と三段の区別を淡く透して宵のうちに返る灯と闇との関係は妙に互いに反対の効果を狙い合って騙し合い/\しているようでございます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
父親は資金の金は騙し取られ、掠め取られて裸一貫にはなったものゝ、生来、物にめげない気象が役立って、西海岸の日本人間で多少は口利きの顔役になりかけていた。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
彼の親切な態度は、すべて相手を騙しするためのものだった。
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騙しで得た金は、すぐに失われる運命にある。
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「そんなやり方は、ただの騙しじゃないか!」
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