ごまかし
ごまかし
名詞
標準
文例 · 用例
要するに今日の所謂自由詩は、真に詩と言わるべきものでなくして、没音律の散文が行別けの外観でごまかしてるところの、一のニセモノの文学であり、食わせものの似而非韻文である。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
相手へ知らすためのでなく、乗組船員をごまかし、同時に海事日誌をごまかすための。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
「いくらいるんだね」とうとう船長はごまかし切れなくなってきいた。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
それはごまかしはついても、とにかく、今夜は家へ!
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
「とにかく、お前はおもてへ行ってスタンバイしてくれ、何とでもごまかして水夫らを働かしてくれ!
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
そうして、手を抜いてごまかして、安楽な家庭生活を目ざしている仕事をするのは、善なりや。
— 太宰治 『如是我聞』 青空文庫
手を抜いたごまかしの作品でも何でもよい、とにかく抜け目なくジャアナリズムというものにねばって、二十年、先輩に対して礼を尽し、おとなしくしていると、どうやらやっと、「信頼」を得るに到るようであるが、そこまでは、私にもさすがに、忍耐力の自信が無いのである。
— 太宰治 『如是我聞』 青空文庫
もう、ごまかしが、きかなくなった。
— 太宰治 『如是我聞』 青空文庫