廃城
はいじょう
名詞
標準
abandoned castle
文例 · 用例
荒漠たる平沙の上に一本の樹木の点景さへ持たぬ灰白色の城、それが古代の廃城でもあることか、最近に築かれた繁華な新城なのである。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
かうして一揆は四郎の指揮に従ひ十二月一日原の廃城に小屋がけて籠城ときまつたのだが、原城包囲の記述も亦精密であるとはいへ、この記録の長所はそれではない。
— 坂口安吾 『島原一揆異聞』 青空文庫
一揆は島原半島で爆発したが、農民だけでは収まりがつかなくなつて、天草の切支丹組に助勢をもとめ四郎を大将として原の廃城にたてこもることゝなり、一揆は、切支丹の色が濃くなつた。
— 坂口安吾 『島原の乱雑記』 青空文庫
三 科学戦 一揆軍は原の廃城にこもつて、十二月|朔日から籠城にかゝり、八日には小屋掛を終り、十二月廿日に第一回目の戦争。
— 坂口安吾 『島原の乱雑記』 青空文庫
関東の四平城の一つとして名高かった厩橋城も、松平氏が川越へ避難してから廃城となり、その後十九年間、城内は荒れるに任せ、昔の偉観なく廃墟の姿となったのである。
— 佐藤垢石 『老狸伝』 青空文庫
もともとこの城は天草四郎が立てこもったときにすでに廃城であった。
— 坂口安吾 『明日は天気になれ』 青空文庫
鎌倉時代、富山城より二十四年おくれて、小さな城が築かれ、天正六年に姉崎和泉守が、水橋城で討死してから廃城した――と伝へられてゐる。
— 小寺菊子 『念仏の家』 青空文庫
この二ツが合流して原の廃城へたてこもったのだが、天草の切支丹一揆といえども十六の美少年の説教だけで事が起るわけはなく、多くの黒幕の浪人どもが居った。
— 天草四郎 『安吾史譚』 青空文庫
作例 · 標準
小高い丘の上に残る廃城の石垣は、かつての栄華を今に伝える唯一の面影だ。
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明治時代の廃城令によって、多くの美しい名城が取り壊されてしまったのは非常に惜しい。
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夕暮れ時に廃城を散策していると、どこからか戦国武士の足音が聞こえてくるような気がした。
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