深憂
しんゆう
名詞
標準
deep sadness
文例 · 用例
信が母疑いて、何事のあればにや、汝の深憂太息することよ、と詰り問う。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
ひたおもて君が直なる言挙は聴いさぎよし心に徹る (加納子爵)涙共に下るこの声この子らぞ愛しとは思へ亦聴き難し (学生委員)ある夜の父兄実行委員会経過深憂に堪へず、奔命に疲る。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
すると、私がずっと子供の時分からもっていた思想の傾向――維新の志士肌ともいうべき傾向が、頭を擡げ出して来て、即ち、慷慨憂国というような輿論と、私のそんな思想とがぶつかり合って、其の結果、将来日本の深憂大患となるのはロシアに極ってる。
— 二葉亭四迷 『予が半生の懺悔』 青空文庫
然れども知らず耶、吾人の深憂大患は實に朝鮮より來らんとするを。
— 竹越三叉 『深憂大患』 青空文庫
吾人は『朝鮮服從』の虚榮に眩惑して此の深憂大患に目を閉づる能はざる也。
— 竹越三叉 『深憂大患』 青空文庫
深憂大患、藏して其中にあり。
— 竹越三叉 『深憂大患』 青空文庫
朝鮮は獨り外交の深憂大患たるのみならず、また實に内政上の大病根たらん。
— 竹越三叉 『深憂大患』 青空文庫
今日は唯だ外交内治の深憂大患を封じたる蝮蛇の卵を受けて後に欣舞するの不可なるを示めさんとするのみ。
— 竹越三叉 『深憂大患』 青空文庫
作例 · 標準
彼の表情からは、拭い去れない深憂が見て取れた。
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国の将来を案じる深憂の念が、彼の胸中に渦巻いていた。
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彼女は、遠い故郷の家族のことで深憂に暮れている。
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