色界
しきかい
名詞
標準
form realm
文例 · 用例
確實に精神が色界即ち物質の世界の法律に支配されて居て、治外法權の如きものは、或許されたる小範圍だけにしか存して居らぬ事を語つて居るのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
東 子は三界の首枷西 これにこりよ道西坊 欲界より色界無色界に至りても、親子は恩深ければ、枷鎖相纏はりて脱せずといへるは東のなり。
— 幸田露伴 『東西伊呂波短歌評釈』 青空文庫
さて教により果を得て人間以上になるのを、下位から數へて六段階がまだ欲界、其上の十八段階位が色界、其上の四階位が無色界、合せて二十八天界は、苦惱は無く歡樂はあれども、まだ生死を免れない階級で、無色界の上の四階位は種民天といふ、種民天になれば生死三災の及ぶ能はざるところである。
— 幸田露伴 『道教に就いて』 青空文庫
確実に精神が色界即ち物質の世界の法律に支配されていて、治外法権のようなものは或る許された小範囲だけにしか存在しない事を語っているのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
その婆羅門教といふものが段々發達して、次第に天の上に天を加へて、後になると二十八天、三十三天と段々上へ/\と附加へて、自分の拜む天が尊い、今まで拜んで居る天はそれは間違つて居るといふことで、さうして大きく分ければ三界の諸天と申しまして、慾界・色界・無色界、さういふ風に三つに分けるのであります。
— 内藤湖南 『大阪の町人學者富永仲基』 青空文庫
四百|万億阿僧祇の世界なる六|趣四|生の衆生、有形のもの、無形のもの――有形無形のうち、慾界色界の有情は有形にして、無慾無色界の有情は無形なり……なンかと大分むずかしい文句だが、この法華経随喜功徳品の一|節から胎発した無形一|刀流だ。
— 新版大岡政談 『魔像』 青空文庫
「色界無色界というてな、到るに難しかの」 湯灌場買いらしい、こんな抹香臭いあいづちを打ったりした。
— 林不忘 『つづれ烏羽玉』 青空文庫
室の主人は、今、腕組みをしている手をほどいてみたが、別段、深い冥想の底から、安祥として、現世の色界に戻って来たという足なみでもなく、そうかといって、退屈しきって、所在なさに、四肢の置き場と、顔面筋肉とを、無意味に変化させてみようというのでもない。
— 鈴慕の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
仏教において、修行者は色界の執着から離れることを目指す。
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色界は、欲界の上に位置する精神的な世界とされる。
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瞑想によって、彼は色界の感覚を超越しようとした。
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ウィキペディア
色界 は三界の一つ。色天、色行天ともいう。欲望を離れた清浄な物質の世界。無色界の下にあり、欲界の上にある。この色界には四禅の四地、初禅、第二禅、第三禅、第四禅があり、これを過ぎると無色界に入る。天界28天に属す。色は物質の義、あるいは変礙の義。
出典: 色界 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0