破戒僧
はかいそう
名詞
標準
depraved monk
文例 · 用例
左様な事柄には破戒僧の敬虔さを以て臨むのが賢明であるのに。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
いつか集金に行って乱暴されたことがあってから山谷という破戒僧面をした四十男を雇って集金に廻らしていたが、むろん山谷は手弁当で、安二郎のところで昼食すら出されたことはなかった。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
見っともないだけならまだしもだが、何だか破戒僧のような面相になってしまうのである。
— 織田作之助 『髪』 青空文庫
山谷は破戒僧面をして、ひとり身だった。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
万隆寺の僧も今度の開帳に日々参列していたが、教重もその一人で、破戒僧の彼は奉納の兜に眼を着けたのである。
— 夜叉神堂 『半七捕物帳』 青空文庫
彼も別に悪僧というのでは無かったが、いわゆる女犯の破戒僧で、長袖の医者に化けて品川通いに現をぬかしていた。
— 夜叉神堂 『半七捕物帳』 青空文庫
己はまだ三十代で役を勤めてゐた頃、高井殿に信任せられて、耶蘇教徒を逮捕したり、奸吏を糺弾したり、破戒僧を羅致したりしてゐながら、老婆|豊田貢の磔になる所や、両組与力弓削新右衛門の切腹する所や、大勢の坊主が珠数繋にせられる所を幻に見ることがあつたが、それは皆間もなく事実になつた。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫
三月破戒僧検挙事件あり。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫