荒れ
あれ
名詞頻度ランク #9170 · 青空 149 例
標準
stormy weather
文例 · 用例
自力だけを恃み、方法を尽したところで舌鼓を打つて「あゝうまい」と思ふ境地は、絶対の力を俟つてこそ得られるのであつて自力をばかり恃んで、舌鼓を無理に打つてみても舌が荒れるくらゐのものである。
— 中原中也 『詩壇への願ひ』 青空文庫
斯かる場合に稀薄にされた直観に気付くことなく、何とか直観濃厚の時節に於けるが如く活々としたいものだと思つて、新しい方法を講じようとして何かと議論すればする程、直観層は荒れるばかりである。
— 中原中也 『近頃芸術の不振を論ず』 青空文庫
冬の日沖に荒れむとして浪は舷側に凍り泣き錆は鐵板に食ひつけども軍艦の列は動かんとせず蒼茫たる海洋の上彼等の叫び、渇き、熱意するものを強く持せり。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
次に何と云ったか忘れたが、とにかく「海が荒れ出した」という意味の言葉を繰返している。
— 寺田寅彦 『追憶の冬夜』 青空文庫
殺風景と云うよりはただ何となくそぞろに荒れ果てた景色である。
— 寺田寅彦 『障子の落書』 青空文庫
ううむ、ううむ、と大袈裟に唸りながら、めちや苦茶に鎌を振りまはして、時々、あいたたたた、などと聞えよがしの悲鳴を擧げ、ただもう自分がこのやうに苦心慘憺してゐるといふところを兎に見てもらひたげの樣子で、縱横無盡に荒れ狂ふ。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
温泉はやはり、新湯に泊まった、去年(四十年)秋、笹子峠のトンネルを崩壊し、石和の町を白沙の巷に化して、多くの人死を生じさせた洪水は、この山奥に入ると、いかばかりひどく荒れたかということが解る。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
そうして、山榛の木、沢胡桃などが、悄然と、荒れ沢の中に散在している。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日荒れについて考えている。
荒れという言葉は日本語で重要だ。
彼は荒れの意味を理解している。
この文には荒れが含まれている。