初句
しょく
名詞頻度ランク #28013 · 青空 29 例
標準
first five syllables (of a tanka)
文例 · 用例
葉の落ちて只黒き幹のぬくぬくとあまた立ちならぶ様のさびしも 初句『葉の落ちて』の極めて自然な詞つきに、はや淋しい声を感ぜられる。
— 伊藤左千夫 『歌の潤い』 青空文庫
食べなければ云々」と小言をいって貞世を責めるはずだったが、初句を出しただけで、自分の声のあまりに激しい震えように言葉を切ってしまった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
夜半の風と初句に切つて、麦の穂立におとづれてとつゞけた形が何とも言はれない芸術的な感じを私に誘つた。
— 田山録弥 『大阪で』 青空文庫
即ち甘酒屋と初句をぶつつけに置いた処が不審な点である。
— 正岡子規 『病牀六尺』 青空文庫
此調の高き所以は初句より一氣呵成に言ひ流し最後に名詞を以て結び、一箇の動詞をも著けざる處に在り。
— 正岡子規 『萬葉集卷十六』 青空文庫
また初句の「熟田津に」の「に」は、「に於て」の意味だが、橘守部は、「に向って」の意味に解したけれどもそれは誤であった。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
さて此哥の初句と、斉明天皇紀の童謡とをば、はやき世よりよく訓人なければとて、彼童謡をば己に、此哥をばそのいろと荷田信名宿禰に伝へられき。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
初句、原文「嗚呼見浦爾」だから、アミノウラニと訓むべきである。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
作例 · 標準
短歌の上の句(五七五)のうち、最初の五音が初句と呼ばれる。
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彼女の詠んだ短歌は、初句から情景が目に浮かぶようだった。
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歌会では、初句の言葉選びが全体の印象を大きく左右する。
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