煮出す
にだす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to extract essence by boiling
文例 · 用例
スープを煮出すのだから上等の処は要らん。
— 春の巻 『食道楽』 青空文庫
食事は、はじめはマズイように感じたれども後にはオイシクなり、なかんずく、スープはいろいろの余りものを入れて煮出すとみえて、百味のあじを持っておるから非常にオイシク、毎度二杯ずつ傾けた。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
私は今「文藝春秋」にだす筈の「逃げたい心」といふ小説を書いてゐる最中だが、これもやつぱりさういふもので、どうしても書かずにゐられなくなるのである。
— 坂口安吾 『分裂的な感想』 青空文庫
けれども夫婦共稼ぎとか、愛人をサービスにだすとか、お客は酔へば見境ひなく女を口説く性質のもので、家庭とビヂネスの境界線が不明となり、まことによろしくないものだ。
— 坂口安吾 『金銭無情』 青空文庫
一、明の王女を皇妃に差出す一、勘合符貿易を復活する一、両国の大臣が誓紙を交換する一、朝鮮へは北部四道を還し南部四道は日本が領有する一、朝鮮から王子一人と家老を人質にだす一、生擒の二王子は沈惟敬に添へて返す一、朝鮮の家老から永代相違あるまじき誓紙を日本へ差出す といふのだ。
— 坂口安吾 『二流の人』 青空文庫
日本歴史を動かしたものは農民だと云っても当の農民は納得しないに相違なく、農民個人というものはただ虐げられており、娘や女房を売り、はては自分の身体まで牛馬なみに売りにだすような悲しい思いをしていることの方が多いのだが、その農民の個人々々の損得観念、損得勘定の合計が日本の歴史を動かしている。
— 坂口安吾 『土の中からの話』 青空文庫
あなたのお部屋は小田原の河上さんの部屋に用意ができておりますよ」 * 新聞記者だから辻は結論をせっかちにだす。
— 坂口安吾 『能面の秘密』 青空文庫
男を迎えにだすと書いてある。
— 坂口安吾 『山の神殺人』 青空文庫
作例 · 標準
ハーブを水に入れて弱火で煮出すと、良い香りがしてきた。
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昆布と鰹節で、丁寧に出汁を煮出した。
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この薬草は、煎じるだけでなく、煮出して有効成分を抽出する。
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