一知半解
いっちはんかい
形容動詞名詞
標準
superficial knowledge
文例 · 用例
実際文壇に出ることが容易になつた此の頃は、さういつた文学青年も少くないことで、一知半解の故に却て元気がいいといつた風の元気が、本当の元気と間違へられる風景は、毎日のやうに見受けられることである)。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
一知半解の西洋人が芭蕉をオーレリアスやエピクテータスにたとえたりする誤謬の出発点の一つはここにもある。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
かの迷信を排斥するだけの智識ありて、死生の間に超脱する丈の悟道なき一知半解の徒、一朝重き病に罹れば、みづからもだえて死するこそあはれなれ。
— 大町桂月 『金華山』 青空文庫
古人の作や一知半解ながらも多少|窺った外国小説(その頃ゾラやドウデも既に読んでいた)でも全幅を傾倒するほどの感に打たれるものには余り多く出会わなかったから、私の文学に対するその頃の直踏は余り高くはなかった。
— 内田魯庵 『二葉亭余談』 青空文庫
譬へば猶ほ一知半解の禪のごときものならむ。
— 森鴎外 『柵草紙の山房論文』 青空文庫
しかし榛軒は啻に一知半解の洋医方を排したのみではなく、又洋医方そのものをも排した。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
あわただしい旅行者の表面観察が、満蒙の事情に通ぜられる人達から見て、定めて一知半解の程度にまでも至らない粗雑な印象に終始し、失笑すべき誤謬さへも少なからぬことであらう。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
……」 この手紙を書いたどこかの女は一知半解のセンティメンタリストである。
— 芥川龍之介 『文放古』 青空文庫
作例 · 標準
付け焼き刃の一知半解な知識で投資を始めた友人は、案の定、大きな損失を出してしまった。
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その評論家の一知半解な量子力学の解説は、専門家から見れば間違いだらけで見るに堪えない。
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古典文学を数ページ読んだだけで、すべてを理解したかのような一知半解な口を利くのはやめなさい。
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