好色物
こうしょくもの
名詞
標準
pornographic book (Edo period)
文例 · 用例
好色物における当時の性的生活の記録については云うも管であろう。
— 寺田寅彦 『西鶴と科学』 青空文庫
彼の好色物に現われた性生活の諸相の精細な描写記録は、この人間界の最も深刻な事実を事実として客観的に集輯したものであるには相違ないが、彼がそういうものを著述する際における彼の態度が、果して動物の観察者が動物の生活を記載する場合と同じものであったかどうかは疑問である。
— 寺田寅彦 『西鶴と科学』 青空文庫
所謂、好色物は、好きでない。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
三 西鶴物と言へば、人はすぐ好色物を聯想する。
— 田山録弥 『西鶴小論』 青空文庫
好色物即ちかれの芸術のすべてだとさへ思はれてゐる。
— 田山録弥 『西鶴小論』 青空文庫
私は好色物以外に、かれの真面目な、本当な、人に知れない理解を発見して、いつも驚愕の目を※つた。
— 田山録弥 『西鶴小論』 青空文庫
『文反古』に行くと、その因縁観が更に深い、好色物を書き、金を書き、商売を書き武士を書いた渠は、此処に来ると三世因縁と言つたやうな不知不識界に対する戦慄を示してゐる。
— 田山録弥 『西鶴小論』 青空文庫
五 好色物では、私は一番『一代女』と『置土産』とをすぐれてゐると思ふ。
— 田山録弥 『西鶴小論』 青空文庫
作例 · 標準
この時代の絵巻物には、好色物の風俗画が多く見られる。
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「この本は、単なる好色物ではなく、芸術的な価値もあると思う。」
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彼が密かに読んでいたのは、禁断の好色物だった。
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