好色本
こうしょくぼん
名詞
標準
pornographic book (Edo period)
文例 · 用例
(私は今では瓦斯広告のように朦朧とした認識不足に陥っていった)私は毛氈のような花束とアンナ・スラビナには英雄の手本という好色本を贈ったのだが、それはスラビナの称讃を得たに過ぎなかった。
— Love on Drought 『恋の一杯売』 青空文庫
小説もアクドイ翻訳ものか好色本のたぐいでなければ手にしなくなった。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
好色本として粋を画かず、粋の理想を元として粋を画きたるところ、余が此篇に向つて感ずるところなり。
— 北村透谷 『粋を論じて「伽羅枕」に及ぶ』 青空文庫
中西屋の店先にはその頃武蔵屋から発行した近松の浄瑠璃、西鶴の好色本が並べられてあったが、これも表紙を見ただけで買いはしなかった。
— 永井荷風 『十六、七のころ』 青空文庫
それやこれやの事から世間では誰いうともなく好色本草双紙類の作者の中でもとりわけ『偐紫田舎源氏』の作者柳亭種彦は光源氏の昔に譬えて畏多くも大御所様大奥の秘事を漏したにより必ず厳しい御咎になるであろうとの噂が頗る喧しいのであった。
— 永井荷風 『散柳窓夕栄』 青空文庫
或る秘密出版社に頼まれて、所謂好色本の原稿を書き綴って読者に言外の満足を与えた事も再三でありました。
— 西尾正 『陳情書』 青空文庫
彼は元禄古板の好色本の小册子の為めに百五十円(?
— 佐藤春夫 『芥川龍之介を憶ふ』 青空文庫
中でも中国の研究は、博士の独壇場であるだけに、かしこまって謹聴していたら、突如として、中国の昔の好色本の話になったのでびっくりした。
— 野村胡堂 『胡堂百話』 青空文庫
作例 · 標準
図書館の閲覧室では、好色本は厳しく管理されている。
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彼は、古い好色本を収集するのが趣味だと言っていた。
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「え、それって、もしかして好色本?」彼女は顔を赤らめた。
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