気苦労
きぐろう
名詞形容動詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
worry
文例 · 用例
それだから向うへ着いて幾日かの間は面倒な事もあろうし、気の立つような事もあろうし、面白くないことだろうと、気苦労に思っている。
— リルケ Rainer Maria Rilke 『白』 青空文庫
もしそこに母親である自分の愛も挟める余地のあるものでさえあったら……だが二人の様子を見ると、そういう母親の気苦労を知らない若い男女は、年老いた寡婦の唯一の慰めを察して、二人の切情をも時に多少は控えても、自分の存在を中間に挟めて呉れるであろうか。
— 岡本かの子 『蝙蝠』 青空文庫
栄蔵は両親に気苦労させたことを、すまないと思ひながらも、何か心に満足を覚えた。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
そして、自身|嘗めた経験からみたそういう世の中というものに、親身のむす子をあてはめるため、叱ったり、気苦労さすのは引合わないような気がする。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
もしそこに母親である自分の愛も挟める余地のあるものでさへあつたら……だが二人の様子を見ると、さういふ母親の気苦労を知らない若い男女は、年老いた寡婦の唯一の慰めを察して、二人の切情をも時に多少は控へても、自分の存在を中間に挟めて呉れるであらうか。
— 岡本かの子 『蝙蝠』 青空文庫
(石を切って、ほくちをのぞませ、煙管を横銜えに煙草を、すぱすぱ)気苦労の挙句は休め、安らかに一|寝入さっせえ。
— 泉鏡花 『天守物語』 青空文庫
撫で肩で、それを自分でも内心、恥じているらしく、ことさらに肘を張り、肩をいからして見せるのだが、その気苦労もむなしく、すらりと女形のような優しい撫で肩は、電燈の緑いろを浴びて、まぎれもなかった。
— 太宰治 『春の盗賊』 青空文庫
「自分の事ばかり気苦労してないで、向うをご覧。
— 岡本かの子 『健康三題』 青空文庫
作例 · 標準
プロジェクトのリーダーになって以来、彼は気苦労が絶えないようで、少しやつれた顔をしている。
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子供たちが全員独立し、ようやく長年の子育ての気苦労から解放された。
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いつも笑顔の彼女だが、その裏には人知れぬ気苦労がたくさんあるのだろう。
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「おばあちゃん、私たちのことは心配しないで。あまり気苦労を溜め込まないでね」
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