体熱
たいねつ
名詞
標準
body heat
文例 · 用例
それで尿酸の分泌の幾分は体熱の損失に対する反応として起るものだろうという。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
○をとゝしの頃は三十八度以上の体熱ありて、しかも能く客と語り能く字を書くを自ら驚き思へり。
— 正岡子規 『病牀瑣事』 青空文庫
傷は大したことはないがその時受けた驚きとあとから体熱が出たのとで、見るから衰えているようだった。
— 牧逸馬 『助五郎余罪』 青空文庫
木下蔭の暗がりで、長裾をぐっと引き上げ、小褄をからげ、お高祖頭巾をまぶかにして帯の間に手をやると、師匠が返してくれた一松斎譲りの銘刀が、体熱に熱くなって、一刻も早く血が吸いたいというように渇している。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
彼は、ぐったりとした赤んぼをふところに、抱き締めるようにして、わが体熱に温めながら濠端添いに、一切の騒擾からとおいところまで逃れて来て、さて、捨石の上に腰を下ろした。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
」「は、はなして――」 と、浪路は、抱き締められながら、骨太な腕の圧迫や、毒々しい体熱のぬくもりに、言うばかりない嫌悪を感じて、相手の言葉が、耳にも入らず、悶えた。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
何でも髪剃を頭の上へ載せて遣るんですって」 健三には髪剃の御蔭で、しこじらした体熱が除れようとも思えなかった。
— 夏目漱石 『道草』 青空文庫
平熱が常人よりもずっと低い彼にしては、正常な体熱ではなかった。
— 梅崎春生 『黄色い日日』 青空文庫
作例 · 標準
病気のせいで、彼の体熱は普段より高かった。
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