羨望の的
せんぼうのまと
表現名詞
標準
object of envy
文例 · 用例
女の誇りという誇りを一身に集めたような美貌と才能の持ち主として、女たちからは羨望の的となり、男たちからは嘆美の祭壇とされたあの青春の女性はやはりこの自分なのだろうか。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
この大役は、季節に順番となつてゐて多くは村の主だつた名士の者が拝受することになつてゐたが、その栄ある颯爽としたブリヽアント・チヤンピオンの姿は、群集の羨望の的であり、うら若き子女をはぢめとして、善男善女悉くが随気の涙を惜まなかつた。
— 牧野信一 『バラルダ物語』 青空文庫
各等羨望の的はこれだ。
— 横光利一 『欧洲紀行』 青空文庫
美貌のこの一対が土地の社交界の羨望の的であっただけに、葉子のような妻を満足させようとすれば、派手な彼としては勢い危険な仕事に手を染めなければならなかったし、どんな生活の破綻が目の前に押し迫っている場合でも、彼女の夢を揺するようなことはできないのであった。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
唯今でこそ十五円の月給取は露命も繋げないぐらいでございましょうが、何分二十年も以前の事で、十分とは参りませんまでも、暮しに不自由はございませんでしたから、同僚の中でも私などは、どちらかと申すと羨望の的になったほどでございました。
— 芥川龍之介 『疑惑』 青空文庫
けれども私はすぐさまわが羨望の的だった絵双紙屋の店先の滝夜叉姫の一枚絵をお鶴と結びつけてしまった。
— 水上滝太郎 『山の手の子』 青空文庫
数多い寮のうち陸軍の御用商人三谷三九郎の邸が、明治初年に人から羨望の的となった。
— 佐藤垢石 『みやこ鳥』 青空文庫
あなたを騎士のうちでもいちばん偉い、みんなの羨望の的になるような人にしてあげます。
— クラリモンド 『世界怪談名作集』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の輝かしいキャリアは、多くの人々の羨望の的となっている。
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その豪華な邸宅は、近隣住民の羨望の的だった。
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彼の成功は、同僚たちの羨望の的となった。
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