女出入り
おんなでいり
名詞
標準
problems arising from affairs with women
文例 · 用例
その次が大臣病患者、政権利権の脾胃虚病み、人格屋の私生児の後始末、名家名門の次男三男の女出入りの尻拭い、ボテレン芸者の身上相談、鼻垂れ小僧と寝小便娘の橋渡しに到るまで、アラユル社会の難物ばかりが、ハキダメみたいに杉山博士の診察、投薬を仰ぎに来る。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
うまいこと横町のだんご屋の娘と仲よしになって、洗いざらい女出入りをきき込んじまったんですよ」「じゃ、情婦めかしいやつをかぎ出してきたんだな」「いうにゃ及ぶですよ。
— 笛の秘密 『右門捕物帖』 青空文庫
さては女出入りが原因だなと、ただちにだいたいのめぼしがついたものでしたから、すばやく片手を伸ばすと、奪いとるようにして取り上げながら、鋭く若者にいいました。
— 達磨を好く遊女 『右門捕物帖』 青空文庫
女出入りや跡取り世取りの。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
良人が常にもまして優しく、こまやかな情愛をみせるような時には、蔭に必らず女出入りがある、――それが、これまでの例であった。
— 矢田津世子 『女心拾遺』 青空文庫
其点は松王的であり、其に前の女出入りの部分が源蔵式だといふ複雑なものである。
— 折口信夫 『手習鑑雑談』 青空文庫
尤、此は女出入りとは引離して考へられなければならない。
— 折口信夫 『役者の一生』 青空文庫
花井お梅などは源之助のためにどうにもならない羽目に陥れられた女であり、その他にもいろ/\さうした女出入りはあるけれども、さういふ軽薄さといふものは、昔の役者の集団式な性格なのだから、その点で源之助だけが所謂棘を負ふ、の訣もない。
— 折口信夫 『役者の一生』 青空文庫