思いがけず
おもいがけず
表現副詞
標準
unexpectedly
文例 · 用例
その言葉が思いがけず自分の今|為たことのなかにあると思った。
— 梶井基次郎 『泥濘』 青空文庫
その言葉には何のたくみも感ぜられなかったけれど、彼が少年だった時代、その歌によって抱いたしんに朗らかな新鮮な想像が、思いがけず彼の胸におし寄せた。
— 梶井基次郎 『城のある町にて』 青空文庫
怪しきものども、何とてやはわれをみいだし得む、愚なる、と冷かに笑いしに、思いがけず、誰ならむたまぎる声して、あわてふためき遁ぐるがありき。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
」 清葉は思いがけず疑いの目を※って、「どうして、ねえ。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
向って日南の、背後は水で、思いがけず一本の菖蒲が町に咲いた、と見た。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
その物売の、布子の円い背中なぞへ、同じ木賃宿のそこが歪みなりの角から、町幅を、一息、苗代形に幅の広くなった処があって、思いがけず甍の堆い屋形が一軒。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
」 と思いがけず幕の中から、皺がれた声を掛けた。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
――いまお茶を入れますから……」 このまま小沢が帰ってしまうことが、思いがけず寂しかった。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
作例 · 標準
例句