幻辞.com

湯煙

ゆけむり
名詞
1
標準
steam
文例 · 用例
」 と突然どんつくの諸膚を脱いだ勢で、引込んだと思ふと、髯がうめ方の面當なり、腕の扱きに機關を掛けて、爰を先途と熱湯を注ぎ込む、揉込む、三助が意氣湯煙を立てて、殺氣朦々として天を蔽へば、湯船は瞬く間に、湯玉を飛ばして、揚場まで響渡る。
泉鏡太郎 錢湯 青空文庫
中に一人、壁の根に跪き、もの打念ずる状して、高く掌を合わせたものの、白き頸の湯煙ほぐれて、黒髪の色と分れた時、夫人の目はやや馴れて、その良人の口に、一点|煙草の火の燃えつつあるを認め得た。
泉鏡花 わか紫 青空文庫
はじめ二目三目より、本因坊膏汗を流し、額に湯煙を立てながら、得たる祕法を試むるに、僅少十餘子を盤に布くや、忽ち敗けたり。
泉鏡太郎 唐模樣 青空文庫
どれも赤い柱、白い壁が、十五|間間口、十間間口、八間間口、大きな(舎)という字をさながらに、湯煙の薄い胡粉でぼかして、月影に浮いていて、甍の露も紫に凝るばかり、中空に冴えた月ながら、気の暖かさに朧である。
泉鏡花 みさごの鮨 青空文庫
なま暖かいひと間の空気に倦んで、次郎左衛門は障子を少しあけていたが、やがて又ぴっしゃりと閉め切って古びた手あぶりの前に坐って、小さい鉄瓶の口から軽く噴く湯煙りのゆくえを見つめていた。
岡本綺堂 籠釣瓶 青空文庫
そちらへとっととおどきめされッ」 寄ってはならぬといったものでしたから、聞くやいっしょで、湯煙たてながらしゃきり出たのは、だれでもない向こうっ気の伝六です。
七化け役者 右門捕物帖 青空文庫
その頃の湯風呂には、旧式の石榴口と云うものがあって、夜などは湯煙が濛々として内は真っ暗。
岡本綺堂 綺堂むかし語り 青空文庫
温泉は湧出量が豊富で高温である、雑木山の空へ噴き上げる湯煙の勢よさ。
種田山頭火 旅日記 青空文庫
作例 · 標準
温泉街のあちこちから、白い湯煙が立ち上っていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
熱いラーメンの丼からは、食欲をそそる湯煙が上がっていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
冬の朝、川面からは幻想的な湯煙が立ち込めていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash