廃寺
はいじ
名詞動詞-サ変
標準
ruined temple
文例 · 用例
日が暮れて宿がなく、路傍の廃寺に泊まることに相談が一決するときでも、三人はそれぞれ違った考えのもとに一致しているのである。
— ―沙門悟浄の手記― 『悟浄歎異』 青空文庫
悟空はかかる廃寺こそ究竟の妖怪退治の場所だとして、進んで選ぶのだ。
— ―沙門悟浄の手記― 『悟浄歎異』 青空文庫
其状たとへば、廃寺の残壁の下、怨みを負へる亡霊の其処此処とさまよふなる黄昏の断末魔の如し。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
去る程に此寺の住持なりし彼の和尚は、もと高野山より出でたる真言の祈祷師にて御朱印船に乗りて呂宋に渡り、彼地にて切支丹の秘法を学び、日本に帰りて此の廃寺を起し、自ら住持となりし万豪|阿闍梨と申す者に侍り。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
無間山井遷寺は聞きしにまさる雄大な荒廃寺であった。
— 夢野久作 『名娼満月』 青空文庫
高源寺はその後、廃寺になってしまって、今では跡方もなくなりましたが、一方の林泉寺の縛られ地蔵は昔のままに残っています。
— 地蔵は踊る 『半七捕物帳』 青空文庫
叶って私の泊る事になった寺は殆んど廃寺にちかい荒寺で、住職もあるにはあるのだが麓の寺とかけ持ちで殆んどこちらに登って来ることもなく、平常はただ年寄った寺男が一人居るだけであった。
— 若山牧水 『青年僧と叡山の老爺』 青空文庫
あのおとなしい静かな兄弟子が、世話人の話すやうな残忍無恥な、又は貪欲な、又は無残な行為をして、あの老僧の経営した寺をかうした廃寺にして了はうとはかれは夢にも思はなかつた。
— 田山花袋 『ある僧の奇蹟』 青空文庫
作例 · 標準
山奥にある廃寺を訪れると、崩れかけた本堂に静かに苔がむしていた。
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この地域には、戦国時代の戦火で廃寺となった寺院の跡が数多く点在している。
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村の入り口にある古い廃寺には、今も地元の人々が花を供えにやってくる。
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標準
closing a temple
作例 · 標準
後継者不足に悩み、先祖代々守ってきたこの寺を廃寺にすることを決めた。
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檀家の減少によって維持が困難となり、ついに来月末で廃寺の手続きを取ることになった。
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廃寺にするにあたって、安置されていた仏像を本山へお返しする儀式が執り行われた。
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ウィキペディア
廃寺(はいじ)は、仏教関連用語の一つ。本義としては「廃止された仏教寺院」を指す語であるが、他宗教の施設についても用いられることがある。考古学では「〇〇廃寺」のように寺院跡の遺跡を示す呼称として用いられる。
出典: 廃寺 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0