言葉少な
ことばずくな異読 ことばすくな・ことばずけな
形容動詞
標準
laconic
文例 · 用例
父娘は夜な夜な「最後の晩餐」という敬虔な気持で言葉少なに美味に向った。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
いったいが言葉少なの父娘だった。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
鸚鵡の一件で木村は初めてにがにがしい事情を知って、私に、それとなく、言葉少なに転宿をすすめ、私も同意して、二人で他の下宿に移りました。
— 国木田独歩 『あの時分』 青空文庫
試みに想い候え、十蔵とは奸なる妻のために片目を失いし十蔵なり、妻なく子なく兄弟なく言葉少なく気重く心怪しき十蔵なり。
— 国木田独歩 『おとずれ』 青空文庫
かつて酒量少なく言葉少なかりし十蔵は海と空との世界に呼吸する一年余りにてよく飲みよく語り高く笑い拳もて卓をたたき鼻歌うたいつつ足尖もて拍子取る漢子と変わりぬ。
— 国木田独歩 『おとずれ』 青空文庫
どうか悪しからず」 とできるだけ言葉少なに思いきっていってしまった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
園が不断から言葉少なで遠慮がちな男だとは知っていたけれども、これだけいうのに黙っていられるのは、癪にさわらないでもなかった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
あつさりしてゐて」 桂子は余りに多く、余りに一時に攪拌された心を始末しかねて、言葉少なに電灯をつけ、そこらの食器を片付けて、持つて来た金包みを小布施の敷布団の枕の下へ押し込み、「兎に角、せん子を当分こつちへ世話に寄越しときませう。
— 岡本かの子 『花は勁し』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、普段から言葉少なな人物だが、その眼差しは雄弁だ。
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その状況では、言葉少なであることが、かえって相手に緊張感を与えた。
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彼は、多くを語らない言葉少なな態度で、複雑な感情を表現していた。
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