五辛
ごしん
名詞
標準
five pungent roots (in Buddhism or Taoism)
文例 · 用例
堅く酒肉五辛を断って三宝に帰する心が深かった。
— 中里介山 『法然行伝』 青空文庫
一体僧侶の肉食妻帯は、我が僧尼令の厳禁するところで、酒を飲み、肉を食い、五辛を服するものは三十日苦使せよ、僧寺に婦女を停むる一宿以上ならば十日苦使せよ、五日以上ならば三十日苦使せよ、十日以上ならば百日苦使せよとある。
— 喜田貞吉 『特殊部落と寺院』 青空文庫
彼らはもちろん酒を飲み、肉を喰い、及び五辛を服してはならなんだ。
— 喜田貞吉 『俗法師考』 青空文庫
右の葷菜とは元来五葷といい、また五辛と呼んで口に辛く鼻に臭ある物五つを集めた名で、それは神を昏まし性欲を押さえるために用いたものといわれる。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
どうも、このうつしものを手内職にした、その頃の、ごしんぞ、女房、娘。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
先方が無情だと思いますような処置をおとりになってはなりません」 などと夫人に取りなして、それではお居間から西のほうに目だたぬ場所をこしらえましたから、いいお座敷ではありませんがごしんぼうをなさいますならしばらくお預かりになろうとおっしゃいます。
— 東屋 『源氏物語』 青空文庫
また一人が、「まあ当分はお動きにならずに、殿様の思召しのままここでごしんぼうをしていらっしゃるのがおおようで、お品のいいことではないでしょうか。
— 浮舟 『源氏物語』 青空文庫
それはともに一刻もはやく知りたいことではあるが、もうすこし先まで読者のごしんぼうをお願いしなくてはならない。
— 海野十三 『怪星ガン』 青空文庫
作例 · 標準
修行僧たちは、心を乱すとされるニンニクやニラなどの五辛を食べることを禁じられている。
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精進料理のレシピでは、五辛を使わずに旨味を引き出す工夫が凝らされている。
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五辛を避けた食事を続けることで、体調が整うと感じる人もいる。
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ウィキペディア
五辛 とは、五つの辛味ある野菜のこと。五葷ともいう。酒と肉にならんで、仏教徒では禁食されている食べ物である。具体的には韮 (にら)、葱 (長ねぎ、玉ねぎ)、蒜 (にんにく)、薤 (らっきょう)、生姜(しょうが)のことである。楞厳経の巻八に、この五種の辛味を熟して食すと淫がめばえ、生で食すと怒りが増し、十方の天仙はこの臭みを嫌い、離れてゆく とある。もともとはインドのバラモンで禁忌とされていた。道教でも同様に心が落ち着かず修行の邪魔になるとされ、食べないほうが良いとされている。
出典: 五辛 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0