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野路

のじ異読 やろ
名詞
1
標準
path in a field
文例 · 用例
陽炎や名も知らぬ虫の白き飛ぶ更衣野路の人はつかに白し絶頂の城たのもしき若葉かな鮒鮓や彦根の城に雲かかる愁ひつつ岡に登れば花いばら甲斐ヶ嶺や穂蓼の上を塩車 俳句というものを全く知らず、いわんや枯淡とか、洒脱とか、風流とかいう特殊な俳句心境を全く理解しない人。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
更衣野路の人はつかに白し 春着を脱いで夏の薄物にかえる更衣の頃は、新緑初夏の候であって、ロマンチックな旅情をそそる季節である。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
ああかの野路こそいと戀ひしや。
萩原朔太郎 絶句四章 青空文庫
春の野路をガタ馬車が走る、野は菜の花が咲き亂れて居る、フワリ/\と生温い風が吹ゐて花の香が狹い窓から人の面を掠める、此時御者が陽氣な調子で喇叭を吹きたてる。
国木田独歩 湯ヶ原ゆき 青空文庫
空車荷車の林を廻り、坂を下り、野路を横ぎる響。
国木田独歩 武蔵野 青空文庫
終日家にのみ閉じこもることはまれにて朝に一度または午後に一度、時には夜に入りても四辺の野路を当てもなげに歩み、林の中に分け入りなどするがこの人の慣らいなれば人々は運動のためぞと、しかるべきことのようにうわさせり。
国木田独歩 わかれ 青空文庫
青年はしばし四辺を見渡して停止みつおりおり野路を過る人影いつしか霧深き林の奥に消えゆくなどみつめたる、もしなみなみの人ならば鬱陶しとのみ思わんも、かれは然らず、かれが今の心のさまとこの朝の景色とは似通う節あり、霧立ち迷うておぼろにかすむ森のさまは哀れに物悲し、これ恋なり。
国木田独歩 わかれ 青空文庫
野路の朝風、足輕く、さつ/\と過ぎて、瓜井戸の宿に入つたのが、まだしら/″\あけで。
泉鏡太郎 二た面 青空文庫
作例 · 標準
背の高い草に囲まれた静かな野路のじ)を歩いた。
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子供たちは野路のじ)を駆け下り、その笑い声が響き渡った。
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農夫の荷車は、埃っぽい野路のじ)をたどった。
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