野道
のみち
名詞
標準
path in a field
文例 · 用例
いいえ、これは、僕の無理だ、 こんなに、野道を歩いてゐながら 野道に、食物、ありはしない。
— 中原中也 『別離』 青空文庫
しかしある時、ヘルンが案内して連れ出した所は、暗い闇夜の野道の中に、小高い丘があるばかりで、周囲は一面の稲田であった。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
野も山も新緑で、はだかになってしまいたいほど温く、私には、新緑がまぶしく、眼にちかちか痛くって、ひとり、いろいろ考えごとをしながら帯の間に片手をそっと差しいれ、うなだれて野道を歩き、考えること、考えること、みんな苦しいことばかりで息ができなくなるくらい、私は、身悶えしながら歩きました。
— 太宰治 『葉桜と魔笛』 青空文庫
今日のみの春を歩いて仕舞けり歩行歩行もの思ふ春の行衛かなまだ長うなる日に春の限りかな花に寝て我家遠き野道かな行く春や重たき琵琶の抱ごころ春の夜や盥を捨る町はづれ 生暖かく、朧ろに曇った春の宵。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
そして野道の丘に咲いた、花茨の白く可憐な野生の姿が、主観の情愁に対象されてる。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
鮒鮓や彦根の城に雲かかる 夏草の茂る野道の向うに、遠く彦根の城をながめ、鮒鮓のヴィジョンを浮べたのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
そうした初夏の野道に、遠く点々とした行路の人の姿を見るのは、とりわけ心の旅愁を呼びおこして、何かの縹渺たるあこがれを感じさせる。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
先日も、野道をひとりで歩きながら、ふと考へた。
— 太宰治 『義務』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の豪快な飲みっぷりを見ていると、こっちまで楽しくなる。
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彼は少し緊張していたのか、いつものような堂々とした飲みっぷりではなかった。
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この酒場では、粋な飲みっぷりが粋とされることもある。
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