充足感
じゅうそくかん
名詞
標準
feeling of fullness
文例 · 用例
それより刹那々々の充足感。
— 岡本かの子 『現代若き女性気質集』 青空文庫
その瞬間、冷水を浴びせられたように古山はかすかに頭を振ったが、極めつけの困難の果てに控えているだろう充足感からは、もう視線をそらせられなくなった。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
それにくらべて仕事をしたといふ充足感を覚えたことは殆んどありませんね。
— ――夢と知性―― 『吹雪物語』 青空文庫
なんのために生きるか、なんのために仕事をするか、なんのために入浴するか、そんなセンサクを失った充足感において、こうしていることのあたたかさ、なつかしさを感じることがある。
— 坂口安吾 『温浴』 青空文庫
刻一刻が、新しい未来を孕みつつ泡だち、泡だつたかと思ふと次の刹那には、また盛りあがつてくる新たな瞬間に席をゆづつて、自分は義務の充足感のなかへ快よくはじけ消えてゆく。
— 神西清 『灰色の眼の女』 青空文庫
島を後にするとき、健一の胸には、名残惜しさと言いようのない充足感が広がっていた。
— 澤西祐典 『くじらようかん』 青空文庫
満ち溢れたものが静かに解放されるときの、こころよい充足感、――恐怖はやわらげられて、自信とおちついた気分がよみがえってきた。
— 山本周五郎 『五瓣の椿』 青空文庫
作例 · 標準
長いプロジェクトをやり遂げた後、彼は深い充足感に浸っていた。
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ボランティア活動を通じて、誰かの役に立てているという充足感を得た。
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どんなに贅沢をしても、彼の心にある虚無感が充足感に変わることはなかった。
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