共役
きょうやく
名詞
標準
conjugation
文例 · 用例
これらの変化は合成過程と釣り合っていて酸化反応または脱燐酸化反応のような他の化学反応と共役している。
— THE DYNAMIC STATE OF BODY CONSTITUENTS (1942) 『生体構成物質の動的状態』 青空文庫
一般的に自由エネルギーの増加を起こすすべての再生反応は他の過程と共役しなければならない。
— THE DYNAMIC STATE OF BODY CONSTITUENTS (1942) 『生体構成物質の動的状態』 青空文庫
注意深く研究されてきた幾つかの共役した生化学反応たとえば筋収縮とか呼吸のような反応においてすべての個々の段階は他の段階と特異的に関連していることが示された。
— THE DYNAMIC STATE OF BODY CONSTITUENTS (1942) 『生体構成物質の動的状態』 青空文庫
自分も偶然に津田君の画とこの露文豪のある作品との間に共軛点を認めさせられている。
— 寺田寅彦 『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』 青空文庫
二人は睨み合いの状態となり、お互に持つ兇状は、二人を奇怪きわまる共軛関係に結びつけてしまった。
— 海野十三 『電気看板の神経』 青空文庫
この儘に捨てておくと、二人とも共軛関係において死の門をくぐるばかりだった。
— 海野十三 『恐しき通夜』 青空文庫
そういうことなら共軛回転弾が条件にぴったり合っている」「えっ、共軛回転弾。
— ――金博士シリーズ・11―― 『共軛回転弾』 青空文庫
「共軛回転弾というのは、こういう具合に、二つの硬い球が、丁度鎖の環のように互いに九十度に結合して、猛烈な高速で回転するのだ。
— ――金博士シリーズ・11―― 『共軛回転弾』 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避
共軛、共役(きょうやく)は2つのものがセットになって結びついていること、同様の働きをすること。共軛の「軛」(くびき)は、人力車や馬車において2本の梶棒を結びつけて同時に動かすようにするための棒のことである。「軛」が常用漢字表外であったため、音読みの同じ「役」の字で代用され、現在では共役と書かれることが多い。いくつかの分野で用法がある。
数学における「共軛/共役」
化学における「共役」
- 共役酸・共役塩基 — あるブレンステッド酸がプロトンを放出して生じる塩基が共役塩基、あるブレンステッド塩基がプロトンを受け取って生じる酸が共役酸である。酸と塩基 を参照。
- 多重結合の共役系 — 分子の構造において不飽和結合と単結合が交互に連なると、π軌道の相互作用による安定化や電子の非局在化などが起こる。そのような系を共役系と呼ぶ。芳香環は、環状に連続した共役系のうちヒュッケル則を満たすもののこと。不飽和結合の他に、孤立電子対やラジカル、非結合性軌道が参加する共役系もある。σ電子や反結合性軌道が参加する共役は『超共役』と呼ばれる。『共鳴理論』も参照。
- 共役した化学反応 — 生化学において、ある反応が起こると同時に別の反応が起こる系のこと。酸化的リン酸化における電子伝達系とATP産生の共役(coupled)など。
地球科学における「共役」
- 共役断層 — 同じ応力によって生じた隣接する断層。断層#共役断層と断層帯を参照。
物理学における「共役」
外部リンク
- 『共役』 — コトバンク
出典: 共役 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0