不承知
ふしょうち
形容動詞名詞
標準
dissent
文例 · 用例
それでいよいよ斎藤のおッ母さんに意見をして貰うということに相談が極り、それで家のお母さんが民子に幾度意見をしても泣いてばかり承知しないから、とどのつまり、お前がそう剛情はるのも政夫の処へきたい考えからだろうけれど、それはこの母が不承知でならないよ、お前はそれでも今度の縁談が不承知か。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
政夫と夫婦にすることはこの母が不承知だからおまえは外へ嫁に往け。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
なりひらが、T「五百両では何うじゃ、不承知か?
— 山中貞雄 『なりひら小僧』 青空文庫
もし不承知ならば即刻に店を明け渡して、どこへでも勝手に立ち退けと云った。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
「今さら御不承知と申されては、わたくしどもの役目が立ちませぬ。
— 奥女中 『半七捕物帳』 青空文庫
さあ、どうぞ娘御をこれへ」「は、はい」「あくまでも御不承知か。
— 奥女中 『半七捕物帳』 青空文庫
「なぜ御不承知と云われます」「失礼ながら御屋敷の御家風が少し気に入りませんから」「異なことを……。
— 奥女中 『半七捕物帳』 青空文庫
それはただ恩に対するところのわが身だけの義務というもので、けっして恩人に対する義務ではない」「でも私が承知ならいいじゃありませんかね」「いくらおまえさんが承知でも、私が不承知だ」「おや、まあ、いやにむずかしいのね」 かく言いつつ美人は微笑みぬ。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
作例 · 標準
そんな勝手な言い分は、到底不承知と言わざるを得ない。
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不承知を承知で申し上げますが、この企画をもう一度考え直していただけませんか。
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父の不承知を押し切って、彼女は一人で海外へ旅立っていった。
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